里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

アピオス(アメリカホドイモ)のツルは左巻き?

2010年06月18日 | 野 菜
道の駅で“アピオス”という、ピンポン玉より少し小さ目の芋を売っていたので買って
食べてみたところ意外に美味しかった。

何でも、明治時代に北米から青森へ輸入されたリンゴの苗木に種がくっついて来て以来
東北地方の農家では産後や病後の栄養補給に食べられていたそうで、本家のアメリカで
はインディアンが栽培していたという。

そこで、面白そうなのでイモ(→)を植えておいたのだが、かなりツルが伸びて来た。
まるでナツフジのような葉だ。
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良く見ると、ツルは右肩上がりで支柱に巻きついている。
ツルの先端が左に回りながら生長する性質を持ったタイプの植物なので、ツルが右肩上
がりに巻きつく訳で、従来、植物学者はその左旋回の性質から“左巻き”と呼んでいた
そうだ
ところが、最近は右ネジの螺旋の傾きが右肩上がりである事や、時計の回転方向が右回
りである事から、従来“左巻き”と呼んでいたのを“右巻き”と呼ぶ方が大勢となりつつ
あるらしい。
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ツルの先端右ネジ→逆立ちさせても右肩上がり

我々は、山野草講座の先生から、
・左手で支柱を掴んだ時に親指の方向にツルが伸びるのを“左巻き”、
・右手で支柱を掴んだ時に親指の方向にツルが伸びるのを“右巻き”と教わったが、
その巻き方を逆に言わなければならなくなるらしい。 何だか混乱して判らなくなる!

アメリカホドイモ(マメ科、ホドイモ属)
日本固有のホドイモ(塊芋、食用可)もあるが、本種は北米原産。
葉は5~7枚の羽状複葉で、つる性の茎は長さ2~4m。 
7月頃、葉の付け根に紅紫、淡紫色の蝶形の花が開き、甘い香りがする。
地下茎は地中を這い、所々に3~4cmに肥大した芋が、まるで数珠状につながる。

〔名前の由来〕
アメリカ産の“ホドイモ”という意味だが、ホドイモについては、ホド(塊)状の芋が出
来る事から“塊芋”と名づけられた。

〔栽培法〕
・4月上旬~5月頃、深さ4~5cm、株間50cm程度に植え付け。
・つる性なので、キュウリのネットを張ってつるを誘引する。
・霜が降ると茎葉が枯れるので芋を収穫する。 小さい芋はそのまま冬越しさせても可。

〔料理法〕
・花を摘んで乾燥し、お茶にしても良い。
・皮付きのまま、蒸したり、煮たり、素揚げ、天ぷらにすると美味しい。
・塩茹で、バター炒め、油炒め、シチューにしても良い。


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