里山の山野草

里山と山野草の復活日記。

神様は二重人格?

2008年12月20日 | 神 仏

「金刀比羅宮の主祭神は、大物主神(おおものぬしのかみ)で大国主命(おおくに
 ぬしのみこと)の和魂神(にぎみたまのかみ)である」
と書かれていたが、何の事か分からないので尋ねてみた。

すると、神道において神の霊魂には、人間の性格と同じように、
 ・荒玉(あらみたま)という荒々しい面と、
 ・和魂(にぎみたま)という優しく平和的な面の二つの側面があり、
和魂は更に、
 ・幸魂(さきみたま)という、運によって人に幸いを与え収穫をもたらす働きと、
 ・奇魂(くしみたま)という、奇跡によって直接に人に幸いを与える働きに分け
                られるという。

つまり、大国主命は荒々しい側面の出た神で、大物主神は優しい側面の出た神で
本来は同一の神なのだそうだ。
何だか分かったような分からないような話で、まるで神様は二重人格のような感じ
がしなくもないが、どうやら大国主神が不安定な日本の国を安定させて国造りをし、
平定した国を大物主神の持つ五穀豊穣や平安を祈る力で治めたという事らしい。

又、人々は神の怒りを鎮め荒玉を和魂に変える為に、供物を捧げ儀式や祭りを行う
のだともいうそうだ。
こちらは私にもよく理解できる。
うちの山の神などは荒玉しか持ち合わせていないほどの悪妻だが、供物を捧げると
俄かにご機嫌が麗しくなる。 何だか神様も人間と同じようで親しみを感じてしまう!