一僧侶の日常の思いを語る
沙門の法話
容赦なし
今まで当たり前だと思っていたことがそうでなくなることはいくらだってあると思うのです。
誰がマスク生活を想像したでしょうか。マスクなしを推奨してもマスクは必需品となりました。
仏教界もそうです。皆、お金がない人がふえています。それで高額のお布施を要求する今の葬式仏教の在り方に疑念をいだいているのです。
私のような僧侶は世の中に沢山います。でも仏教界はそれを公然とは認めたくはないのです。しかし私たちがどうこうではなく時代が生み出したともいえます。
もう形式だけにとらわれていたくない。それにありがたいかありがたくないかは自分たちで判断したい。
止めても無理なのです。私達を非難しようが意味のないことです。
貧者の一灯の精神からすると仏様は高額なお布施をほしいとは一言も言っていないはずです。
寺院護持にはお金が必要になります。しかし無理やりの要求の上ならば自分たちなどどうでもいいと仏様は思っているはずです。
実際に仏は人の心の中に存在するものですから。
私がここにきて10年で大きく変わりました。これから10年でもっと変わるでしょう。私もついていくのに必死です。
時代の流れは容赦がないのです。
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