琵琶湖はその形が琵琶に似ている事からつけられました。その琵琶湖の南側にある「石山寺」はは真言宗のお寺です。
平安時代の宮廷の女人達の間では石山寺の観音堂で読経しながら一夜を過ごすのが流行し、紫式部もここに参籠して「源氏物語」の相を練りました。
また「近江八景」の八景とは「堅田落雁かたたのらくがん」「瀬田夕照せたのせきしょう」「比良暮雪ひらのぼせつ」「粟津青嵐あわづのせいらん」「矢橋帰帆」やばせのきはん「唐崎夜雨からさきのやう」「三井晩鐘みいのばんしょう」「石山秋月いしやまのしゅうげつ」です。その中で琵琶湖と石山寺を描いたのが「石山秋月」です。
満月に雁に静けさを感じます。画面中央に横切るのは瀬田の唐橋、または長橋と呼ばれる東海道の道です。
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