江戸風俗画研究の第一人者の三谷一馬著の「江戸看板図聚」には1000余点の江戸時代の看板画が書かれています。
落語の噺の中にも「看板」にちなんだ「鏡屋」と言う噺があります。
「鏡屋」・・・田舎者の2人連れが東京見物。浅草の通りに畳屋と鏡屋が並んでいてその入り口の看板は仮名文字で書かれています。「おんかかみところ(御鏡所)」を見て「御かか見所」と勘違い、田舎に帰り土産話にした。
翌年同じ店が「ことしゃ見せん(琴三味線)」を見て「今年は見せん」とがっかりして帰りると言う筋書きです。
さて落語会の告知です。
5月19日「日」午後1時30分~3時に開演いたします「宮坂落語会(7)」では出演者2人に「看板」にちなんだ噺をお願いしています。
笑福亭喬若さんには「時うどん」・柳亭市弥さんには「禁酒番屋」です。
蕎麦屋の看板は「二八そば」と書かれています。この二八とは二X八=16文ではなく蕎麦粉八に麦粉二の割合の事です。
江戸では「夜鷹そば」・京坂では「夜啼きうどん」です。二八の下に錠や矢と的の絵が書かれています。
「禁酒番屋」には、酒屋が登場します。酒屋の屋根看板は杉の葉を丸くたばねた物で酒林と言います。今でもこのような酒林を見かけます。
「落語」の洒落っ気を「宮坂落語会」で味わってください。
お問い合わせ:090-2445-4335菊池
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