「りんぷうの会」 公式ブログ

会長:神田佳明(能楽写真家)
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山口鷺流狂言保存会60周年記念冊子のご紹介

2015年05月24日 | 能楽ニュース

先日、当ブログでお知らせしましたが
りんぷうの会の会員の寺田良子さんが撮影された舞台写真が
山口鷺流(さぎりゅう)狂言保存会60周年記念冊子の表紙を飾っています


《山口鷺流狂言保存会について》
現在、狂言の流儀としては大蔵流と和泉流の二つの流儀が
ありますが、実は明治以前には
大蔵流・和泉流のほかに鷺流という流儀が存在していました

残念ながら明治維新前後の大動乱、時代の大変革期に
鷺流は急激に衰退し
プロの流儀としては滅亡してしまったそうです

その鷺流が今でも山口県と新潟県の佐渡、佐賀県の高志(たかし)で
奇跡的に伝承され残っており
山口鷺流狂言保存会は昨年、60周年の記念の節目を迎えたということです

おめでとうございます


寺田さんが撮影されたのは
去年10月12日に野田神社能楽堂で開催された
山口鷺流狂言保存会60周年記念公演の舞台写真で
表紙掲載の演目は狂言『鬼瓦』

シテ(大名)が保存会設立当時(昭和29年)からの唯一の
演者で長年、保存会を牽引し支え続けて来られた小林栄治先生
現在も現役として活躍されている保存会の重鎮の方です

アド(太郎冠者)が小林栄治先生とともに
保存会の技術保持者である米本文明(よねもと ぶんめい)さんです

せっかくなので
表紙写真を大きく掲載させていただきます↓


シテ(大名):小林栄治 アド(太郎冠者):米本文明

山口鷺流狂言保存会は
昭和42年に山口県の指定無形文化財の第一号に認定され
平成24年には第34回サントリー地域文化賞を受賞

今年の2月にはアメリカケンタッキー州センター大学
(ノートン芸術センター)で海外公演も行ったそうです



★次回は山口鷺流狂言の歴史について
寺田さんの舞台写真と一緒に掲載させていただければと思います



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