安心と安全3-②

2013年07月03日 | 腸内細菌育成野菜
安心、安全は、有機栽培野菜の代名詞になっていますが、有機野菜は、ほんとに安心、安全。

戦前の農業は、ほとんどが有機栽培作物。ご存知でしたか。
今日の、化学肥料、農薬を使う慣行農法は、50年ほどの経験しかありません。
慣行農法が始まったころは、有機栽培は、不潔、汚い、虫がいる、細菌が多い、寄生虫がいる。と言われ、駆逐されようとしました。私も有機栽培の意義に疑問を持っていました。

お察しの通り、有機栽培を始める前に、調べつくしたわけです。
私の場合時間を逆行する形で調べるわけですが。
日本式の有機栽培は、ほとんどがお目にかかれません。その訳は、人糞を主体に循環させていたのです。
渋谷の道玄坂は、東京オリンピック以前は、世田谷の農家が都内から糞尿をリヤカーで運ぶウンコ道でした。
慣行農業を普及させる過程で、糞尿の循環は、駆逐材料になりました。

しかし江戸時代においては、世界最高の循環システムでした。
江戸は、この循環システムのおかげで世界有数の清潔な都市となっていました。
これに対してよく比較されるのが、ヨーロッパの都市で、朝に散歩しているシーンがあると、二階の窓からつぼに入れた水を捨てるシーンがありますが、糞尿をまだから捨てていたのです。ヨーロッパの都市は、ウンコまみれの都市でした。ヨーロッパ人には、日本の糞尿循環システムは、驚愕でした。
でもこれは、明治のころまでのこと!
細菌が発見され、寄生虫が明らかになると、全否定。

現在の有機栽培のベースは、ハワード基本だと考えられます。ハワードのベースは、シュターナー。シュタイナーのベースは、日本式有機栽培、オーガニックのアーミッシュとなります。
ハワードは、人糞の代わりに牛糞の循環システムを考え、利用しました。

家畜の糞尿も上記の問題が考えられるので、発酵熱による熱殺菌(約60~80℃)が行われ、発酵完熟たい肥の使用が主流になっています。

発酵熱による細菌、寄生虫の殺菌は、農薬と同様に安全だから、安全の主張です。



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