ぞな通信

四国・松山生まれ、在米25年、Zonaの日常生活。

どうしても理解できないこと(1)

2007-10-08 23:06:59 | Weblog
どうしても理解できないことが二つある。

一つは、アメリカ人は老後を引退者向けのニュータウンのようなところに引っ越す傾向がある、ということ。
老人ばっかりが集まって、一つの街が出来上がるのである。
引退者に絞った不動産というか、タウンハウスがいくつも並ぶ。
もちろんかなりへんぴな所が多いから、値段は安い。

最近hemetという、辺境地としか思えない場所をよく聞くようになった。
ここも引退者が住むようになっている所だ。
お隣さんのご両親も、近所に住んでいたのに、最近hemetに引っ越した。
子供も孫も数分の距離に住んでいるのに、わざわざ新居を購入して引っ越したのだ。
なんでやろ・・・・

もう一カップル(日本人妻、米人夫)は、奥さんが末期がんだったのに、当時住んでいた家を売却し、引退者のための新居を購入した。
奥さんは新居に3ヶ月住む事が出来た。
とても遠い所だったのに、果たして幸せだったのだろうか。
一人残されたご主人は、そこに住み続ける。
なんでやろな・・・・

単純に考えると、収入が途絶える引退後、手っ取り早くお金を作るのは価値のある不動産を売却して、安い所に住み、その差額で老後の生活費を稼ぐというものだ。

ということは老後の貯蓄を全くしていない人が多いということであろうか。
年金では暮らして行けないっていうことを暗に教えてくれているのだろうか。

後述のご夫妻は、奥さんが病気でも、二人して家探しの過程を楽しんでいる節もあった。
遠くに引っ越すことに二人とも異議はなさそうだったから、本人たちが幸せだったらそれでいい。

アメリカっていう国は、親の老後の世話を子供がするという習慣がないため、ずっとずっと別々に住み続ける。子供のいない夫婦は尚更だ。
だから引退者のための家がたくさん立ち並ぶ。
+55というシニア向けマンションもたくさんある。
一般市場より安めに設定されているが、場所によってはものすごーく高いところもあるし、安い所もある。

でも、私の場合はいきなり辺鄙なところには住めないぞ。

近所に日系スーパーが有る訳でもなく、日系コミュニティーがあるわけでもない。
マイノリティーには辺鄙な土地は安くても全然魅力的はないのだ。
だから、街中にはマイノリティーが多いのかもしれない。