ぞな通信

四国・松山生まれ、在米25年、Zonaの日常生活。

日本の常識

2007-05-22 05:36:32 | Weblog
今、帰省している。

書類等手続きをするときに暴かれるのが日本の常識。
42にしていかに自分にそれが備わってないのが暴露される毎日である。

まず平成何年かわからない。今年は19年。頭に叩き込む。

姉のオフィスで書類手続きをしていたとき、印鑑を持ち合わせていなかったので、いつも通り拇印を押そうとしたら、

「ちょっと待った~!」

と強く止められた。

「日本で書類に拇印を押す人なんていないよ!!! 安くていいから印鑑買って来い!」

という有り難い指示を受けた。
そ、そうなんだ・・・・

そして、拇印は親指で押すものではなく人差し指でかるーく押すのだそうだ。
私は親指を朱肉にぎゅっと押して、印のしるしからはみ出るくらい押す勢いだった。
良かった,姉がいて・・・

アメリカでは全てが自筆サインなので、日本がハンコ社会だったことを忘れていた。
印しるしを見るのはアメリカ総領事館くらいだ。
あそこでパスポートや出生届を出すくらいか。
その場合、印のところは拇印を押す。
だって、印鑑なんて持ってる人いないんだもん。

でも、すごーく不安になったのは、書類の取りよせ等、本人の確認が万全ではないから不正がとてもしやすいのではないかと思った。
これなら誰でも個人情報をとりよせ悪事を働かせられるのではないか。
お役所様、人を信頼しすぎてはいけませぬぞ。

アメリカの場合、不正を防ぐために、いかなる書類の最後に、
「この書類に書かれた内容に嘘はなくすべて事実です。それが嘘であった場合、(自分が)処罰されることを承知します」

みたいな定番文章があり、署名を必ずしなければならない。
そして、不正が見つかった場合は、禁固刑になったり罰金を強いられたりするのだ。それも半端じゃない額で。

処罰の金額が高いので、嘘は書かない。
日本もそうすればいいのに。
戒めないと人間は甘える動物だから。

それはともかく、その後はスムーズにことは進む。

いかなる書類も私はコピーを取るので、10円払ってコピーをとる。
これはアメリカに長く住んだ者の習性であろう。
書類にコピーはつきものだ。
それがないと万が一トラブルがおこったとき証拠とならず泣き寝入りするはめになる。

しかし、郵便局にしても銀行にしても店にしても、サービスはぴか一だ。
お役所仕事のサービスもいい。
でも、法律や規制改正力は弱いし遅いよな~。
柔軟性に欠けるというか。
まあ、アメリカの政府機関のアドミニに比べればはるかに素晴らしいが。