Rの気まぐれnote

カメラ散歩と気ままなつぶやき日記

五島美術館

2019-05-06 23:03:44 | 日記

森林浴がしたいけど、人混みは嫌だし今更遠出も後から疲れが出そうだし…。

と、調べていたら「五島美術館」の日本庭園の緑て癒されそう。
ということで上野毛駅から徒歩5分。環八から裏手に入った閑静な邸宅地の中に美術館はありました。
隣駅の二子玉川はちょくちょく行くけど、こんな場所があったのね。

ここは東急の元会長 五島慶太さんが蒐集した美術品を展示すべく昭和35(1960)年に開館したそうです。
へぇ〜!知らなかった。古い!

美術館となりは表札「五島」の大邸宅が二軒。

今回の展示タイトルは「和と漢へのまなざし」
そしてここにある国宝「源氏物語絵巻」がゴールデンウイーク中に展示されているとか。

でも門を入る人はまばらなので、まあ、中にいる人はジジババ(うちらを含め)だけかな?などと思ったら…

な、なんと薄暗い会場に入ると、若い女性たちが沢山。皆熱心にメモってるし。そして小学生低学年の女子を連れた親もいます。(o_o)

軽く流そうとσ^_^;していたけど、皆に見習って?展示を丁寧に観ていきました。

展示は「和漢朗詠集」で平安時代前期、中期の貴族生活と国風文化の流れのなかで編纂された詩文集だそうです。(by wiki)

漢文のとなりにかなの和歌があり、さらに訳が加えてあるのですが、日本人が生み出した"かな"のなんと美しいこと!流れるような美しさとシンプルさ。
そして訳を読むと 歌は全て自然にあるもの 生きているものを題材にし、繊細な感覚を表しています。

平安時代の貴族文化の優雅ながらも長閑で素朴な様子が伝わってきました。


寸松庵色紙 伝 紀貫之 筆


これは江戸時代 光琳蒔絵 佐野渡硯箱

そして源氏物語絵巻


「源氏物語 第39帖 夕霧」の場面
秋の夜 夕霧(光源氏の子)が落葉宮(故 柏木の妻)の母一条御息所からの手紙を読もうとしている。
そこへ、その手紙を落葉宮から夕霧への恋文と誤解した蜘蛛居雁(夕霧の妻)が、嫉妬のあまり背後から忍び寄って奪い取ろうとする場面

だそうです。
嫉妬とか 奪い取るとか、現代と一緒じゃない(^^;;


「第40帖 御法」
光源氏の最愛の妻である紫上が重病にふし、源氏と明石中宮(光源氏と明石上の娘/紫上が養育)に最後の別れを告げる場面。

絵巻は物語の150年後くらいに誕生だそうですが、そもそも超有名とはいえ、源氏物語を知らなかったので ちょぼちょぼ調べても 登場人物とが多すぎ て理解も大変!

ただ 現代風に言うと 光源氏は恵まれたルックス 美貌 立ち振る舞いであらゆる人を夢中にさせる罪深き超モテ男だそうで、女性へのストライクゾーンも広すぎるとか(*´ω`*)

誕生から晩年 没後を描いた3部作、全54巻です。

これを真剣に読んだ人凄い!
ただ平安時代中期に書いた紫式部さん 立派!

…という事で今や若い女性にも人気の(歴女?)展示を鑑賞した後、目的の庭園へ。



中庭から奥へ。


文人像




壽老人?



歩いて行くと思いのほか アップダウンがあり広いのです。
すっかり森林浴になり嬉しい。


こんな場所や


赤門 ん?





合間に今年初ウグイスのさえずりも聞けて 、すっかり癒されました。
(小さな虫がたかってきまくったのは 嫌でしたが)

…という事でたっぷり時間のあったゴールデンウイークは 終わりになりました。(´ω`)

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