Rの気まぐれnote

カメラ散歩と気ままなつぶやき日記

松方コレクション展

2019-07-05 10:31:36 | 日記

オールフリーデーの火曜日に国立西洋美術館の元となった「松方コレクション展」へ行きました。

その松方幸次郎さんは明治6代首相の息子で川崎造船所の社長でした。その後10社程の社長になった間の1910年から1920年にかけて、イギリス、フランス、ドイツに渡って総数1万点以上の西洋絵画や浮世絵を収集しました。

観覧するうち確かに物凄い点数で(今回は西洋絵画のみですが)、モネに直接交渉して自宅に訪れたり ロダンを集中して集めたり、(会社経営はどうなってるのだろう?)と疑念を感じる程でした。
案の定不況対策が不十分だったため、その後長崎財閥や兄の銀行の破綻にまで追い込んでしまったようです。

でもそのエネルギーが今こうして国立西洋美術館でヨーロッパ絵画の秀作に触れる事が出来るようになったのですね。
(でも当時は周りの批判もあったのだろうな(^_^;)

"見どころの絵画"は流石ゴッホ、モネ、ルノアール、マティスの素敵な絵画が並んでいました。

でもインパクトがあったのは、ムンクの作品でした。(でもこれは松方さん自身が収集したかはわかりませんが)



"雪の中の労働者たち"
ムンクは幼少から家族の不幸に合うなどの不遇な人生だったため 常にあった不安な心が表現されているようです。

鑑賞後美術館ランチをとったあと、今度コンサートで行く東京芸大奏楽堂の場所を下見に行きました。


西洋美術館から国立博物館を通り過ぎたあたりからこんもりした森林地帯で気持ち良いです。



向こうの方に年季入りの建物が見えます。後にこれは明治時代に奈良の法隆寺から移管された宝物殿と知りました。

通り道 "旧奏楽堂"があり丁度公開日だったので入ってみました。


ここは日本最古の洋式音楽ホールとして重要文化財に指定されています。
芸大出身の日本の歌作曲家の資料室もありました。