ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

絶対抜けます!

2005年01月15日 23時16分36秒 | 古い日記
誰も憶えてはいないかも知れないが、俺は「タイル屋」だ。
そう。「絵タイル」や「文字入りタイル」を作っている。

しかし、時には「大ボケ」をやらかしてしまう事もある。

「新堀の堀の字が、全部、『掘』になっている」とか。

所謂「誤植」ってやつだが、やってしまったよ。

しかも、道路に設置してから、通行人に通報されて、判明したらしい。

...おかげで土日は消えた...

調べてみると、その手偏の方の「掘」で、承認をもらっているし、

納品時にも、チェックしてOKをもらっている。

だから、「100%こちらが悪い」わけでは無いのだが、

よくよく書類を調べてみると...。

最初、営業の奴が書いた「手書き」のメモには、こう書いてある。

1:新掘まで、10㌔
2:新堀まで、20㌔
3:新堀まで、30㌔

つまり、最初の新堀だけ、土編の下がちょっと、突き「抜け」て、「新掘」
になってしまっていた。

あとの新堀はちゃんと、「堀」の字になっている。

このメモを元に、俺は図面を起こしているので、

ミスったのだろう。

が...。

普通、地名の堀は土編だろう? 俺が悪かったよ。

まあ、余談だが、某小学校の校歌をタイルにして製作した時、

先生から渡された歌詞の中に2つ、「誤植」を発見した。

確認したら、やはり、原書と違っていたそうで、

そのまま出していたら、かなり問題になったろう。

死ぬには良き日だ。

2005年01月15日 00時40分25秒 | 古い日記
虫の声に情緒を感じるのは、日本人だけで、
外国の人は「うるさい」と思うだけ。

こういう話は「人間の右脳、左脳」とか言う言葉が出てくるので、
俺はちょっとうさん臭く感じる。
(脳の働き方が、民族で違うとは思えないから)

でも、確かに西洋の音楽を聴くと、「鳥の声」を模倣したり、
表現したりはするが、「虫の音」は絶対と言っていいくらい無いな。

...と、思っていたが、あった。

「プロヴァンス物語・マルセルの夏」という映画の主題曲だ。

出だしがいきなり「ジジジジジジ」というアブラゼミの声だ。

結構、有名な曲なので、聴いた事があるかも知れないが、
まさか蝉の声だとは、思わないだろう。

この映画は、「フランスの作家、マルセル・パニョルが
晩年に綴った少年時代の思い出を忠実に再現した映画」
なのだそうだが、要するに少年の
「南フランスのプロヴァンス地方」
での一夏の思い出の話だ。

そこで、「蝉の鳴き声」が割りと印象的なシーン(音だけど)となっており、
それがわかっている人なら、あの「ジジジジ」が蝉の声だ、
と気が付くと思う。

「子供が蝉を採る」、と言うのもかなり日本風な場面で、
普通、ヨーロッパ人はあんな事、しないだろう。

が、何年か前に、
「コオロギの声」は、西洋人にとっては、
「何か警戒用の電子音?」という感じだそうだが、
その例外が「南仏プロヴァンス地方」の人達だ、と聞いた。

彼等は、一回も聴いた事が無い、コオロギの声を、
「癒される、虫の音」
と感じるそうだ。

と、言う事はやはり、「左脳が何たら」いう話ではなく、
「民族的な要素」なんじゃないか?と俺は思う。
(ファーブル昆虫記のファーブル博士も確かあの地方の人だったな)

「虫の音は綺麗なんだ」
という伝統があれば、それを「綺麗だ」と感じとれるわけで、
異民族の中には、我々が全く感じ取れない知覚のセンス
を持っている人達がいるのかも知れない。

例えば、えーと。良い例が思い付かないが、
インディアンの言葉に”Good day,To die”
(死ぬには良き日だ)というのがある。

「洗濯するのに良い日」、とか、「狩りをするのに良い日」とかなら
わかるが、「死ぬのに良い日」って何なんだ?

何かこう、インディアンだけにわかる「共通の認識」があるのだろうか?

青色発光ダイオード訴訟

2005年01月14日 01時35分57秒 | 古い日記
所謂、OS(オペレーションシステム)とか「基本ソフト」
とか呼ばれているものについてだけど。

ユニックスって聞いた事あるか?ない?
じゃあリナックスならあるかな?
そう、内部情報まで公開されているOSだ。

ユニックスというOSは、現在我々が使用しているOSの、
御先祖様のようなものであり、かつ、ソースコード
(簡単に言えばプログラム)まで公開された、最初のOSだ。
(いや、世界的に有名になったOSの中での話)

ユニックスは、最初、AT&T(アメリカのNTTかな?)
のベル研究所で生まれた。

その前にマルチクスというOSがあったらしいが、定かでない。

が、AT&Tは「独占禁止法違反の疑惑」により、
「電話網を独占するかわりに、他の分野に進出しません」
と言う「約束」を司法省とした...らしい。

仕方が無いので、ユニックスは大学などに無料配布され、
その結果、「使えるOS!」として、あっと言う間に世間に
広まっていった。(実際、当時としては画期的に優秀だった)

この話を最初に聞いた時、
「ユニックスを苦心して開発した技術者の無念」
を考えたものだった。

最初から商品として販売できたなら、今のビルゲイツのような
巨万の富と名声が...得られたかもしれない。

(当時じゃユニックスを動かすにはパソコンじゃ無理で、
 1ランク上のワークステーションが必要だったろうけど)

ところが、良く調べてみると、このユニックス開発者、
とんでもない「食わせ者」だった。

そもそも、ユニックスを開発したキッカケが、
「ゲームがやりたいから」で、
本来の仕事でも何でもない。

その為に、何とか口実をつけてコンピュータを入手、
会社(ベル研究所)で密かに、プログラミングを
している内に、OSらしきものが出来てしまった。
(まあ、これが、「お遊び」の領域じゃなかったのが凄いけど)

「只で配ってこい!」
と言われても、元々売り物じゃなかったし、
というのが開発者の気持ちだったようだ。

一方、青色発光ダイオード訴訟だが、開発者は
会社に露骨に「いじめられていた」らしい。

俺も経験があるけど、「上司の意向に沿わない研究」
をする奴は「いじめ」に遭う。

その後、それが「利益を生み出すもの」とわかった所で、
開発者は、干されて、下手をすりゃ、追い出される。

最悪の場合、手柄だけ横取りされる。

でもね。それが「どうしても嫌」なら、
どっかからか金借りて、自分でリスクを負って、
「独立」してやるしか無いんだよな。

借金○○○兆円

2005年01月13日 01時52分09秒 | 古い日記
俺自身がその業界にいた訳ではないから、ハッキリとは言えぬが、
「明らかに素性が知れない団体」というのが存在する。

...と、思ったのは他でもない。
俺が現場にあった「発泡スチロールのような板」
を蹴飛ばした時だ。
(あ、この現場写真は関係ないですよ。)

その物は、でかいわりに軽く(発泡スチロールだから当然か?)
ドーンと動いた。

と、すぐさま、現場主任に怒られた。
「ダメだよ。乱暴に扱っちゃあ。それ、高いんだからさあ」

俺:「え?こんなもん、ホームセンターで一枚数百円で売ってるじゃないですか?」
主:「バカ言うな。その10倍くらいはする」
俺:「何でですか?」
主:「道路公団の指定で、それを使う事になっているんだよ。」

ありえねえ。と俺は思った。それは、コンクリートの型に使うものだ。
極端に言えば、別に何でもいい。(コンクリートと接着しなければ)

要するに「御役人の天下り先」の企業が、
それを作る権利を「独占」しているのだ。

一般の人達は知らないかもしれないが、
公と民の間をぬって、そういう「怪しげな企業」が世の中には、
今でも、多数存在するらしい。

そういう会社の一日を書いてみよう。
まあ、他人から聞いた話なので、その組織名は挙げないけど。

 8:00~11:00 新聞等を読んで、時間を潰す。
11:00~12:00 囲碁の時間。
12:00~14:00 食事。
14:00~15:00 仕事。
15:00~17:00 健康増進の為、体力トレーニング。
終わり。

実質、1時間労働だが、これで高額な給料がもらえる。(らしい)

福利厚生施設も、大変充実しているそうだ。

社員全員が「天下り役人」じゃないだろうから、
一般入社で新卒で採用される奴もいるんだろう。

それにしても、ナメとる。

そういう組織にたかって仕事もらっている会社もナメとる。

構造改革で民営化って、もう遅すぎるんだよ。

その時まで、ピンとこなかったけど、
「発泡スチロール」でハッキリわかった。

説教

2005年01月12日 01時34分48秒 | 古い日記
「何?お前、今、歯車、言うたな。
 ちとこっちへ来んかい!歯車なめたらあかんで。
 これを見てみい!

 どや?どんな形しとる?そやろ?

 横から見ると葉っぱみたいな形やろ?

 これはな。『サイクロイド曲線』言うんや。

 スイスの時計職人とかはな。経験的に知っとたんや。

 『これがエネルギーロスが一番少ない形状』やって事。

 それをな、計算で求める方法があるんや。

 それでな、一個の装置に歯車何個あるか?

 数えてみいや。
 
 それでな、その装置が世界になんぼあるか?

 考えてみいや。

 そやろ? 

 凄いやろ?

 地球全体で考えたら、えらいエネルギーの節約やろ?

 そんな研究をして生涯終える人もいるんや!

 軽々しく『歯車』なんて言えたもんやないんや!ボケ!」

 ...終...

「社会の歯車」という言葉を発しただけで、こんな説教されるとは
思わなかった。

下手な関西弁は許してね。

太陽と月に背いて

2005年01月11日 00時45分39秒 | 古い日記
さて、途中で「小ネタ」を挟んだが、昨日の続きだ。

何だっけ?そうそう。
せっかく人生を予定通り進んできたのに、
急死してしまった奴の話だ。

死因は、今でも不明だ。
とにかく、死んだから死んだ、としか言い様がない。

夜、普通に就寝したが、朝には布団の中で死んでいた。
ハッキリしているのは、それだけだ。

俺は、世の中には、
「どんなに理不尽でも、認めなければならない現実」
もある、という事を知った。

いや、一番そう思ったのは、
珍しく起床してこない彼の、
「瞳孔が完全に開いている」のを確認した
彼の細君(看護士)だろう。

葬儀委員長は「バカの壁」を書いた、養老孟司先生だった。
と、書けばどれくらい盛大な葬式だったか、
わかる人はわかるだろうか?

大勢の大学関係者や医療関係者に混ざって、
俺もひっそりと出席したが、
彼がいかに社会的に重要な位置にいたか?
改めてその時、気付いた。

が、人格的には小学生の時からあまり変わる事はなく、
いい歳になっても、「○○鉄道50周年記念下敷き」
とか、あげると喜ぶような奴だった。

今でも俺はその時の癖が残っていて、
鉄道、飛行機関係のグッズが放置されていると、
奴の事を思い出す。

最後に会ったのは、何年前だったか?
今度会ったらあげよう、と思っていたレアな鉄道グッズが
家のどこかにしまってある事を思い出した。

いや、正直に言うと、「そんな変なモン」で喜ぶ彼の姿が
笑えるので、とっておいただけ、だけど。

そんな事を考えながら歩いていると、
しばらくして俺は捕まった。

彼の親戚のガキども(もう、大人だけど)が俺を発見したからだ。
「あー、○○さんだ!」

内心、ヤバイと思ったが逃げるわけにもいかないし、
俺は大人しく捕獲された。

彼は良く、親戚の子供を預かっていたが、一人では手に負えない、
と思ったのか?俺を呼びつけては一緒に世話をさせた。
(世話と言っても、一緒に遊んでいるだけだったが)

「憶えているのか?」
「いやー。随分意地悪されましたからね。」
「俺なんか、知らない場所で置いていかれましたからね。」
「そうそう、カクレンボ、といいながら、自分は帰ってしまったり...」

冷や汗が出た。確かにそんな事をした記憶がある。
まあ、反省する気は無いが、
(そもそも、俺が、奴らの面倒をみる義務も無い)
皆、屈強な大男に成長していたので、恐ろしくはあったな。

と、まあ、そんな理由で悲しいというより、
冷や汗をかいた葬式になってしまった。

周囲の人間にとって最大の「救い」は、彼が子供を残していた事だろう。
(金銭面では、まあ問題はなかろう。両親も金持ちだし)

しかも、その子は彼に瓜二つだった。
どういう英才教育をしたのか?
幼児の癖に、いっぱしの鉄道マニアになっていた。

「これは、お父さんにあげるつもりだったんだが、君にあげよう。」
そう言って、俺が下敷きを差し出すと、彼は、
「あ、これは○○系のパンダグラフで...」
とか何とか言って喜んでいた。

「無駄じゃない。奴の死と...
 俺が集めたガラクタ鉄道グッズは無駄じゃなかったんだ。」

と、俺は自分に言い聞かせた。

新成人を甘やかすな!

2005年01月10日 15時53分40秒 | 古い日記
新成人の皆様、本日はおめでとうございます。

えー。これから、皆さんが巣立っていく社会とは
どんなものか?簡単に説明しましょう。

現在、我が国は、失業率は5%を超え、年間自殺者は3万、
「ニート」とか申しますプー太郎は60万だそうです。

いや、実に、おめでとうございます。

また、出生率の低下、高齢化社会の問題もございます。

貴方たちの支払う年金は、私達の老後に当てられますが、
皆様方の世代では、誰も面倒を見てくれる方はいないでしょう。

いや、実にめでたい事でございます。

また、昨今の世界事情のを鑑みるに、
憲法は改正され、戦前のように若者が、兵役の義務を負わされ、
戦場で「お役に立つ」日が来るかもしれません。

これまた、実に「お楽しみな事」でございます。

戦後の高度経済成長の恩恵を受け育ち、
昭和のバブルの時代に社会に巣立ち、
「甘い汁をたっぷり吸った」私達の老後を支える為、
皆々様の御多幸を心から願うものです。

えー。以上、簡単ですが、
これをもって私からの挨拶とさせて頂きます。

失われた時を求めて

2005年01月10日 01時19分21秒 | 古い日記
さて、憶えている人は少ないと思うし、
そもそも読んでいない人もいるとは思うが、
「ここより永久に。」 2004-12-27 01:02 で、
「将来、自分の社長になる人の家」とも知らず、
ボールを投げ込んでしまった話を書いた。

その時、俺と一緒に遊んでいた奴について書いておこう。
(書くと長くなるって書いたけどな)
彼とは、生涯の付き合いだったし、今でも折につけ、思い出す事がある。
最初は何だっけ?そうだ。同じ塾に通っていた。
いつも、俺の家に向かえに来てた。
(おかげで俺はズル休みができなくなった)
中学に入ったら同じクラスで、高校でも偶然そうだった。
(と思う。自信なくなってきたけど)

普段は普通の奴だった。(俺に比べれば)
が、時々おかしくなる。どうおかしくなるか?と言えば、
学校にも来られなくなる。

当時の学校では、それを「性格の問題」とか「育て方の問題」とか、
そんな理由をつけられたものだった。

が、彼はこう信じていた。
「これは病気だ。絶対に治療方法がある筈だ」と。
この信念が後の彼の生涯を決めた、と言って過言ではない。

(素人考えだが、パニック障害だったのでは?と俺は思う。
 意味がわからん人は『危なかった。』 2004-12-29 19:21
 を読んで欲しい)

結局彼は、某教育大学を出たが、そこで自分の求める答えは
得られず、苦労して医学部に入り、卒業した。

やがて彼は「心療内科」(だったかな?)
の分野で業績を上げるようになる。
医師であると同時に大学講師にもなり、本も出版した。
自らの体験を元に、「スクールカウンセラー」の必要をとき、
生徒の心の病気は、学校の先生だけでは、解決できない、
と主張し、その世界では支持されだしていた。

俺の知っている中では、一番自分の思い通りに生きている奴で、
かつ、社会的地位と金を得ており、正直羨ましかった。

が、ある夜、俺は一本の電話を受けた。
「○○が死んだ。詳しい事は俺もわからない」と。

話が重くなってしまった。続きは明日にでも。

「秋田美人の謎」の謎を追う

2005年01月09日 02時08分21秒 | 古い日記
随分、昔の話になるが、
「秋田美人はコーカソイド(白人)との混血によって生まれた」
というような本を読んだ事がある。
(秋田美人の謎とかいう本だったかな?)

途中で、「こりゃトンデモ本だな」
と思って、全部は読まなかったが。

コーカソイド(白人)が、東北に来た根拠として、
秋田犬の話がでてきた。
その犬(秋田)の血液型が、他の日本犬と違って、
西洋の犬の系列に近い、とか、何とか。

しかし、犬に詳しい人は知っているだろう。

現在我々が「秋田犬」と呼んでいる犬は、日本の在来種ではない。
明治の半ば頃、カメ(洋犬)とのかけ合わせて出来た犬種だ。

昭和の始めに天然記念物に指定された時には、
もう在来種の面影はなく、「忠犬ハチ公」もそうだと思う。

ちなみに、
何故、洋犬の事を「カメ犬」と言うか?といえば、
英語圏の人が犬を呼ぶとき、「Come!」と言ってたからだ。
(まあ、関係ないけど)

「性根」を入れた研究なら、こんな馬鹿な話を
根拠にしたりはしない。

「義経=ジンギスカン説」的な本だ、と判断した。

ところが、最近この説は「意外と一般には信じられている」
と最近気が付いた。
俺は、その謎を追ったが、テレビの「特命リサーチ」とか何かで、
この説がとりあげられたらしな。

(ちなみに写真の猫は正真正銘の雑種だ)

科学系の話に興味のある人は俺と同意見だと思うが、
仮説レベルの学説というのは、コロコロくつがえるし、
「こういう根拠で、自分はこう思う」
という程度の話でしかない。

でも、実際テレビの影響の大きさには驚かされるな。

最強の「掴み」

2005年01月08日 03時01分30秒 | 古い日記
エレーヌグリモー(仏)というピアニストをご存知だろうか?

う~む。天は二物を与えずと言うが。

「美人格闘家になるのは、たやすいが、
 美人ピアニストになるのは、難関である。」
という、古い諺を思い出させる程の美貌だ。

が、しかしその演奏力の前では、
「エレーヌの美貌」は「余禄」に過ぎない、と思い知るだろう。

そんな彼女のCDを買った。
ならその「美女の写真」でも載せた方がいいだろうけど、
世の中そう甘くはない。

というわけで、彼女を一躍有名にした楽曲、
「ピアノ協奏曲第二番ハ短調作品18」の作曲家、
ラフマニノフ様の写真だ。

ロシア人で、アメリカでも人気があった。
紆余曲折した挙句、渡米したが、
意外にも大勢の新聞記者が、彼を囲んで大騒ぎになったらしい。

次の日、新聞に彼の写真が出ていて、
こう書かれていた。

「動くアルプス山脈!プリモカルネラ来る!」

プリモカルネラって、皆知らないだろうが、
イタリアのプロレスラーで、日本のマットにも上がった事がある。
アンドレザジャイアントのような体躯だった...ようだ。
(俺も実は直接見た事はない。生まれてないし。)

廻りくどく書いたが、ラフマニノフ様は
そんな奴に間違われる程の大男だった。

まあ、とにかく、音楽をやらなくても
「人を引きつける何か」を持っている人っていいよな。

超常現象か?

2005年01月07日 01時04分39秒 | 古い日記
正月から、「ミニ神棚」を作って御飯を少し、お供えしている。
次の日は、その御飯は庭に撒く。

雪や寒さで餌が採れず、厳しい季節を向かえた小鳥達は、
喜んでそれを食べる。

まあ、それはともかく、お供えした御飯が、何故か?
毎日少し減っている、という現象に気が付いた。

水分がとんで量が減った訳じゃない。
まるで、神様が本当に食べているような感じだった。

本人はやはりコイツ(写真の猫)だった。
カリカリに乾いた御飯を毎日齧っていた。
(猫の餌はあんまり食べないくせに)

そういった事も含めて、「主食としての米」
についての計算をする。

米100gのカロリー = 356g
一日に必要な米量   = 約420g 2136Cal 相当
一年に必要な米量   = 420g×365日 = 153kg

以上が、人間(大人)一人当たりが消費する米の量だ。
(一日に必要な米量は「一日、米三合」420gと聞いた)

じゃ、
「一年で153kgの米は、どれだけの面積の田が必要か?」
計算してみた。

1㎡あたり、年間約0.476㎏の収穫だとして(農林省の全国統計から算出)
153÷0.476=約321だから、
321㎡って事か?

学校の25メートルプール(横幅13~5mとして)の面積が、
25×13=325㎡だから、それくらいあれば、
「人間一人を養うに足りる」のかな?

農家の事をほとんど知らない俺には
直感的に合ってるのかどうか?わからない。

間違っている点があれば、ご教授願いたい。

「お蚕様」降臨

2005年01月06日 01時06分16秒 | 古い日記
最近、「場つなぎ的話題」が多いような気がするが、
「適当な長さで終わる話」を思い出しては書いているので、
勘弁して欲しい。

さて。蚕(かいこ)はご存知の通り、絹糸を紡ぐ原材料となる繭玉を作る。

昔は、田舎に行くと、桑畑があり(その葉が餌だ)蚕を飼っている
農家が多かった。

純然たる蚕農家と言うのは少なくて、「蚕もやっている農家」
という家が多かったように思う。

もう、随分前の話だが、俺は、そんな農家の家にいた。

その家の子供が、「夏休みの自由研究」何をやろうか?
と悩んでいたので、俺は、
「蚕に桑以外の植物の葉を食べさせてみるのはどうか?」
と提案した。

すると、その家の婿(その子供の父親)が、
「そりゃ面白い。どんな繭ができるかな?」
と話にノってきた。

しかし、その家の婆さんに、
「おまんら!なーにバチあたりな事いう。お蚕様に何する気だ!」
と、一喝され、話はオシマイになった。

蚕は単なる昆虫では無い。「お蚕様」だ。
繭玉を作って、貴重な現金収入を農家にもたらし、
成虫になる事かなわず(繭玉は煮てしまう)その命を終える。

そのような尊い方(?)に、得体の知れない物を食わせるとは、
「恩を仇で返す行為」であり、言語道断である。

そういう意味の事を言われた。

さて、これから先は昨日からの続きになるが、
現在では遺伝子操作で「蛍の光を放つ繭」を作る「お蚕様」が御現れになったらしい。

写真の「お蚕様」は遺伝子操作ではないが、突然変異で現れた、
「イカモノ食いOK!」の「お蚕様達」だ。

人間ごときに「絹」は作り出せない。(モドキはできるけど)
シルクを愛用している人は、良く拝むように。

猫と盆栽

2005年01月04日 23時20分52秒 | 古い日記
盆栽は「BONSAI」として、世界に広まっている。
もっとも盆栽を本格的にやっている人からすると、
海外の「BONSAI」は、盆栽とは「似て非なるもの」
らしいが、俺には良くわからない。

盆栽は最初から受け入れられた訳では無い。
当初は「植物を無理やり変形させた虐待行為」
という意見もあったと言う。

しかし、人間は長い歴史の中で、動植物を「変形」
させ続けてきたように思う。

主に、家畜や穀物についてだが、ペット類にもその手は及ぶ。
フナ→金魚、
野生馬→サラブレッド
熊→パンダ
トラ→猫
というように。(後ろの方は、嘘だけど)

さて、猫の純潔種(チンチラとか、品種名がある高いヤツ)
はある意味虐待ではないだろうか?

1:近親結婚しているので遺伝的要素により、弱い。
2:人間が世話をする事が前提なので、
  自然界では生存に不利な身体的特徴を持っている。
3:目的とする「新しい品種」を作る際、
  無駄になる固体がたくさん出る。

クローン猫の是非を考える前に、こういう過去の歴史も考えて欲しい。

記録:
明日から仕事だ。

戦争の産物

2005年01月03日 23時42分28秒 | 古い日記
忘れない内に書いておくか。
アメリカで開花した才能で思い出した。

初めて就職した時、コンピュータの本を随分読んだものだ。
その時、現在我々が使っているのが、
「ノイマン型コンピュータ」というものだ、
と知った。

後に、アメリカの核開発の経緯を書いた本を読んでいて、
そこにもノイマン博士の事が出ていた。

1:原爆の起爆装置を発明したノイマン
2:プログラム言語のコンピュータを開発したノイマン

が同一人物だ、と知ったのはそのずっと後だった。

とにかく、このノイマン博士は「何でも屋」で、
業績が多すぎて、混乱する。

「天才が一生かけて残す偉業」を
何本(*注1)もこなしており、
計り知れない頭脳の持ち主だったようだ。

しかし、一番わからないのは、この博士、
「自分の偉業が世の中にどういう影響をもたらすか?」
については、全く無頓着だったようで、
「人殺しの研究だろうが、人助けの研究だろうが」
嬉々としてこなす...という点だな。

原爆の開発で最大のネックになっていたのは、
「起爆装置」で、ノイマンがいなかったら、
原爆は完成していなかったろう。

が、一方で、ノイマンの恩恵によって、何億の人間の命が
助かった事だろう。

普通、「偉人」なら、そういう事で悩む。
「俺の業績、人類にとって+と-どっちが多かったんだろう?」
とか。

いや、偉人で無くても悩む。この俺でさえ、
「この『水分測定自動化装置』を完成させたら、
 その作業をしている人の職を奪う事になる」
と思った事があるから。

結局、ノイマンの起爆装置の理論はソ連に伝わって、
世界中で核の開発競争が行われるようになってしまった。

もし、戦争が無かったら、ノイマンもアメリカには
渡らなかっただろうし、どういう一生を送ったか?
不思議になる。
戦争と関係ない所で、偉業を成しただろうか?

(*注1)
偉業の「数え方」がわからなかったので、勝手に決めた。
数え方=「一本」

↓ノイマン博士の事。参考までに。
http://www.hoctsystem.co.jp/story/yomoyama/story_10.html

蒙古襲来

2005年01月03日 22時35分27秒 | 古い日記
従兄弟のモンゴル人が帰ってきた。
(本物じゃないけど)

彼がモンゴル人化した理由は3つある。

1:アメリカの高校に入り、飛び級して大学に入った。
2:大学でも飛び級した。
3:生まれつき、顔が旭鷲山に似ている。

一応説明しておくと、
周囲が「オッサンみたいなアメリカ人」
に囲まれて育ったので、
「子供が紛れ込んだ」と怪しまれないよう、
肉体改造した結果である。

「童顔の坊や」が、髭をはやし、体に筋肉を付けると、まさに、
「新弟子試験を受けにウランバトールから上京したモンゴル人」
としか言いようが無い。

専門がコンピュータサイエンスの
日本人とは誰も思わないだろう。

またしても、前置きが長くなったが、そのモンゴル人曰く、
「アメリカ人は馬鹿が多い」
と言う。

どこの大学でも、成績上位者は、外国人が占めていて、
アメリカ国籍の学生は稀少だそうだ。

どこの国の学生が優秀なのか?と聞けば、アジア系の
インド人やシナ人が多く、コンピュータ産業の世界では
「IC革命」(インド、チャイナ)
と言われている...らしい。

世界的に見ても「外国生まれ、アメリカ育ち」
の学者、音楽家、スポーツ選手が多いと思う。

いや、アメリカ育ちというか、
「アメリカでその才能を開花させた」
と言うべきか。

日本に来て、その才能を開花させた人って
いるだろうか?

相撲の世界にはいるけどな。