ほぼ日刊、土と炎、猫と煙突

白く燃え尽きた灰の奥深く、ダイアモンドは横たわる。

男の人生(2)

2005年12月17日 00時04分42秒 | 古い日記
BC300年頃、ユークリッドの「原論」(著作の名前)に
幾何学の「定義」が載っていた。

1:点は部分をもたないものである。
2:線とは幅のない長さである。
3:線の端は点である。
4:直線とはその上にある点について一様な線である。
5:面は長さと幅のみをもつものである。

この定義の中に「平行」は含まれていない。

さて、以上の事をふまえて。

「平行線は何故、交差しないのか?」
という質問に答えられる人はいるだろうか?

「そりゃ、交差しないから平行線なんだよ。」
だって?

うーん。
それは「定義から導かれる結論」では無く、
「平行線の定義」ですな。

「証明した事」にはならない。

仕方が無いのでこう考えた。
「平行線は交わる」と仮定したら、どうなるのか?
きっと、幾何学が破綻して矛盾が起きるに違いない。

しかし...やってみると意外な事に、
そんな無茶苦茶な仮定をしても、
幾何学はそれなりに成り立つ。
いつまでたっても論理が破綻しない。矛盾も起きない。

「何故だ?」

実生活では恐ろしく役に立たない、
不可解な幾何学の世界に入り浸り、一生を終える人が続出した。
(いや、実際は考えるのが面倒になって逃げたらしいけど)

<続く>

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