甲府は、朝から雲が多い空模様で、信玄公の命日をしのぶ涙雨が日中に
パラパラと降りましたが、例大祭から騎馬行列が甲府駅北口に向かう時刻は、
何とかお天気も持ち、無事に信玄公没後450年の節目の例大祭を終えることができました。
残念ながら、午前中に行われた久々の騎馬行列は見ることができませんでしたが、
武田神社に戻られた信玄公の御霊を乗せたお神輿がご帰還され、
社殿にお戻りになる儀式に立ち会うことができました。
コロナ禍の中で、お神輿の担ぎ手も難しく、トラック輸送ではありましたが、
久々の甲府城下への行幸で信玄公も気持ちが晴れたのではないでしょうか。
そして、信玄ミュージアムでは企画展もスタートしまして、今回寺外では初公開の
資料をお借りした善光寺様へご挨拶と資料のお届けに。
善光寺様では、拝観券を金堂でお求めいただくと、堂内の拝観及び隣接する
宝物館の観覧ができます。
源氏の棟梁であり、幕府を開いて武家の頂点に立たれた鎌倉殿の初代頼朝、
三代実朝の木造が近年修復を終えて一般公開されています。
お二人の姿を伝える数少ない資料であり、最古の資料でもあります。
信玄公が善光寺を欲した理由は、信濃善光寺への信仰心や経済圏掌握だけでは
なく、まさに武家の棟梁が保護し、崇拝した信仰対象の善光寺を手中に収める
ことが政治的に大きな意味を持ったためと考えられます。
それは、信玄公だけではなく、後に豊臣秀吉も欲した理由と同じわけですが、
江戸時代には二代頼家の木像も存在し、将軍三代を祀ったお堂も古くから存在した
ようですので、善光寺にとっても源氏将軍の存在は大きかったのだと思います。
そんな善光寺様にも詣でながら、ふと見るとここにもニャンが・・・
花の蜜に誘われてやってきたチョウを追いかけて
足で押さえて見事にキャッチ。
やったぜ、とばかりに捕まえた蝶を見せてくれましたが、さすがに食べるわけでもなく