企画展「神格化された武田信玄」始まりました。

2022-10-19 19:12:50 | イベント
本日から11月21日(月)までの予定で、
企画展「名将武田信玄と名臣山本菅助」
テーマ2「神格化された武田信玄」が始まりました。
山梨といえば、皆さんは何を思い出しますか?

富士山、ほうとう、果樹、などなどが思い浮かぶ中、
人物では武田信玄が多く挙げられます。
映画やドラマの影響も大きく、全国的な知名度も高い武将で、
信玄ミュージアムもそのおかげで多くの方にご来館いただいているところです。
そもそも映画・ドラマの題材になるためのストーリーが語られることが重要ですが、
その知名度の高さに一役買っているのが「甲陽軍鑑」という江戸時代の書物です。

戦国期に武田宗家は滅亡しますが、その旧臣等は徳川家康に召し抱えられ、
豊臣秀吉との対立時には、徳川軍の軍法が武田流に改められたと言います。
そのためか、武田旧臣の小幡景憲が大成させた「甲州流軍学」は、幕府の中でも
重用され、教本となった「甲陽軍鑑」の普及とともに、武田信玄の軍法などを
全国各地の大名や武家が学ぶことになりました。

三方ケ原の戦いで若き日の家康に勝利した信玄公は、敵ながら家康に
多くの教訓を与え、徳川の世の礎を築くために貢献したこともあってか、
家康の神格化とともに、神君家康に勝利した信玄公も合わせて神格化されていく
傾向にあったようです。

様々な要因から、江戸時代を通じて武田信玄という武将は、武士の鑑として
崇められていったことが現代の人気と知名度につながっていますので、
企画展では信玄公を描いた絵画を中心に展示してまいります。
展示物のうち、恵林寺所蔵 信玄公宝物館保管の武田信玄像は、
23日日曜からの展示予定ですので、よろしくお願いいたします。



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