暖かい日が続き、今年は全国的に桜の開花も早まりそうですね。
甲府盆地では、例年3月25日前後の開花で、ちょうど4月初旬に開催される信玄公祭りのころに散るか残るか。
その信玄公祭りも、今年は感染症予防を念頭に10月下旬に延期が決まりまして、
信玄公生誕500年カウントダウンの最中ですが、例年に比べて静かな春を迎えそうです。
とはいえ、当館では生誕500年を記念した事業を4月から開催していきます。
特別展示室の宝物展示コーナーにおきまして、
年間を通じた信玄公の人物像に迫る企画展示を開催いたします。
テーマは8つ。
1「本 拠」:居住していた館と城下町の様子がわかる展示物
2「 姿 」:信玄公の肖像画など、人物像が見える展示物
3「 戦 」:最も有名な川中島合戦を取り上げた展示物
4「家臣団」:武田24将ら武田家を支えた武将関連の展示物
5「教 養」:文化人としても一流だったことを示す展示物
6「信 仰」:戦国の世で信玄公を精神的に支えた信仰関係の展示物
7「くらし」:日常生活などがわかる展示物
8「後継者」:信玄公の子どもたちに関わる展示物
といったテーマで番号順に1、2カ月のサイクルで開催を予定しています。
展示スペースも限られますので、一度にたくさんというわけには行かず、苦肉の策ではありますが、1・2点ずつ1年をかけて展示します。
その代わりに1点1点の資料について、丁寧な解説でご紹介したいと思います。
たくさんの資料が一度に楽しめる大きな特別展とは違い、一つ一つの資料にじっくりの向き合ってご覧いただければと思います。
今、公開できる見どころ情報としては、
「姿」のテーマでは、信玄公の肖像画が登場。江戸時代を中心に様々な姿で描かれましたが、今回の展示品は定番スタイルとはちょっと違います。
おそらく山梨県内初披露。どんなお姿かは見てのお楽しみに。
「戦」のテーマでは、信玄公の兜、と言えばだれもが想像するあの兜。
もうおわかりでしょうか?
あちこちで似たようなものはお見かけしますが、本物にお目にかかる機会はなかなかありません。
山梨県でもかなり久々のお披露目になる予定です。
「家臣団」では、昨年開催の武田24将総選挙の結果を受けて、公約どおりに第1位を獲得した武将に関連した資料を展示の予定。
合わせて、展示期間中に第2回の総選挙も予定していますので、今年もぜひ、ご来館の上、ご参加ください。
「信仰」では、はるばる関西から生誕500年を示す史料や、信玄公のライバル武将が信仰していたことで有名な
ある神様を信玄公も崇拝していた、という史料を展示予定です。
特に首都圏を始め、東にお住いの方は、なかなか目にすることができないものですので、ぜひ。
また、近日中に4月1日から公開する史料や上半期の展示予定をご紹介しますので、
見たい史料に合わせて、ご旅行・お出かけのプランをご計画ください。
少しずつ情報発信しますので、どうぞ、ご期待ください。