見てきました。
岩井俊二監督の映画をこれまでわたしは見たことがなく、
福山くんが出てるというだけの興味でしたが、
いやいや、この映画、大変よかったです。
わたしお目当の福山くんも、
薄汚い冴えない男性の役だったけど、それが超良かったと思います!
今までで一番良かったかな!
そして広瀬すずちゃんの透明感は半端ない!
松たか子さんも神木くんもうまいし、とにかく「キャストが良すぎる!」が、
びっくりしたのは、トヨエツさんと中山美穂さん。
え〜〜、ここでこの人使う〜って思っちゃったけど・・・。
東北仙台の美しい自然、そこに溶け込む俳優陣たち。
時間はゆっくり流れ、
説明が多くないにも関わらず、
場面場面の気持ちがグッと見ているものに伝わってきます。
手紙の行き違いがきっかけとなった二世代に渡る恋愛物語が軸となってましたが、
SNSが中心の今の時代でも、
手紙が伝える「思いの強さ」は色褪せないと改めて思わされました。
今はメールやラインを多用してしまい、
ほとんど手紙を書くことがなくなってしまったまんじゅう顔ですが、
30代の頃までは、「手紙魔」だったんです。
中高生の頃は、海外文通も積極的にしましたし、
友人にはよく手紙を書きました。
書く手紙も多かったから、家に届く手紙も多かった。
その全てを当時は大学ノートに貼り付けて残しています。
その中でも、
特別な手紙というのがいくつかあります。
異性の手紙に限って言えば、
大学時代、
他大の同学年の医学生と文通をしてました。
お互いに好きな人がいて、
わたしたちはその相談もしていましたっけ(笑)。
不思議に気があって、誰よりも心の内をさらけ出していたかな。
その文通は、大学を卒業してから数年続きその後途絶えました。
彼は大変優秀で、大学時代から将来が想像できた人でしたが、
予想通り、若い時から人に知られるようになり、
新聞にもよく取り上げられる存在になっていました。
しかし、仕事で追い込まれ自死を選んでしまいました。
亡くなったのは結婚してからの出来事だったので、
夫もそのことはよく知っていて、
時々思い出しては、二人でその死を惜しみます。
彼からの手紙は、そんな事情もあって、最後まで取っておくでしょう。
大学時代、幼く見える同年代の男子の中で、
ひときわ大人で率直なアドバイスをよくくれた人でした。
もう一つの手紙は、夫からのもの。
高校を卒業して以来、関東で生活をするようになった夫とは、
電話で連絡を取り合うことが多かったように思います。
けれど、時々ハガキでのやり取りもあったかな。
1995年年明けには高校の同窓会もあり、
その後の阪神淡路大震災、地下鉄サリン事件がきっかけで、
少し疎遠になっていた連絡をまた積極的にとるようになり、
結婚へと至ったのですが、
その夫からの当時の手紙はわたしの宝物の一つです。
幼い頃から習字をやってたこともあり、夫は達筆で、
上質なクレインの便箋に(文具にこだわりありはこの時にも!)、
万年筆の几帳面な文字で書かれた手紙は、
結婚のために仕事をやめなければならない決断に悩むわたしへの
温かい励ましの言葉にあふれていました。
夫はとっくの昔に忘れてると思いますけど、
この手紙、こっそりわたし、手元に残してます(笑)。
わたし世代は、手紙世代。
今だったら、メールでのやりとりを頻繁にして、
瞬時に気持ちを伝えるでしょうが、
便箋にペンや万年筆で丁寧に一文字一文字間違わないように書いて、
封をし、切手を貼って郵便ポストに入れに行く、
それから返事が来るまで待つ何日か・・・。
その時間差が、時に人に誤解を与えたり、気持ちの変化を生じさせたり、
行き違いがあったり、手元に届かなかったりということにもなる。
そういう時代でした。
『ラストレター』は一つの物語。
映画館でその物語を追体験しながら、
同時に、
見ている者がもつ手紙にまつわる様々な経験が、
湧き上がって来る、
思い出されるそんな時間になることでしょう。
わたしたち、手紙世代には特にオススメの映画です。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜
映画の半券で、
1回UFOキャッチャーができるということで、
映画の後、迷うことなくアミューズメントパークにひとり立ち寄ったこのおばさん。
目指したのは、ただ BB8のぬいぐるみが取れる UFOキャッチャー。
ところがです。
なんとゲット!!!!!
取れちゃった!
このBB8、お持ち帰りです〜〜。
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