フクロウの雛が無事巣立ちました。
皆様の多大なるご理解ご協力の賜物です。
この場を借りて御礼申し上げます。
有難うございました。
今年は従来のカラーコーンとロープ設置に加え「監視カメラの設置」、「巣立つまでネットに情報を流さないお願い」、そして「夜間パトロール(公園管理事務所、地元警察と連携)」を実施しました。
これは昨年2羽目以降の雛が何者かに盗まれたという噂があったからです。
今や当地のフクロウは有名ポイントとなってしまい毎年多くの人が撮影や観察に訪れます。
そして多くの人がブログやSNSなどでフクロウ情報を流しています。
しかしながら雛が巣立つタイミングを各自が実況中継的にネットに流すことは商売目的で雛を盗もうとしている輩にとって盗むタイミングを知る絶好の情報源でもあるわけです。
そこで今年はせめて雛が巣立つまでの間だけでもネットに公開するのを控えていただこうと考え、看板掲示により皆様にお願いした次第です。(そもそも野鳥の営巣写真はタブーとされているものでもあります。)
お陰様で今年は2羽の雛が無事巣立ちました。
これをもって看板の撤去を行います。
皆様のご協力に感謝いたします。
我々クラブ員も襟を正し、野鳥の繁殖に関する情報の捉え方を改めて考えなおす事が必要である時期だと考えています。
見たい気持ち、撮りたい気持ちは誰でも一緒です。
しかしひとたび野鳥の立場から人間を見たら「何と人間の煩わしい事か」と思っているにちがいありません。
やはり野鳥観察は「野鳥の生活をそっと覗かせてもらう」という謙虚な気持ちを持って臨むのが原点であると思います。
マナーを守っていただき皆が気持ちよく観察できるように今後も野鳥ファンの皆様のご理解をいただきたいと思います。
来年以降も引き続きフクロウが安心して営巣できる環境づくりに皆様の力を貸してください。
秋ヶ瀬野鳥クラブ ジダン