この3連休を利用して道東2泊3日の一人旅に行ってきた。
しかし、よりによって天候が極めて悪そう。
飛行機はかろうじて飛んでくれたが・・・・・。(釧路行きは欠航だった)
1日目
女満別空港に着くと天気は曇り。
何とかなるかなとレンタカーに乗り網走湖~オホーツク公園~網走漁港と回る。
今回のメインは海鳥探し。
明日行く漁港には今シーズン、ヒメクビワカモメが170羽以上記録されてるとか。
ヒメクビワは明日に見ることとして、とりあえず網走港をぐるっと見て回る。
漁港を見渡すが・・・・・ん~、少ない!
スズガモ・キンクロハジロに混じってホオジロガモとシノリガモがパラパラいるくらい。
よ~く探してビロードキンクロの♀が1とオオハムが1。
おっとようやくウミガラス発見。
おまけのアザラシ。(ゴミかと思った)
あとはカモメだけ。
オオワシ・オジロワシはトビのようにいるから、いつでも撮れると思ってると結局いい写真が撮れなかったりする。
午後になると天気は崩れ、雪~~!!
そしてガンガン降ってきた。こりや今日は駄目かな?
途中遅い昼飯にラーメン屋をみつけて入ると、これがめちゃくちゃ美味かった。
網走ラーメン恐るべし。
そんで、そこの女将さんの話だと今晩は60~70cmくらい積もるんじゃない・・・だって。
あわてて宿泊するホテルに向かう。
途中ベニヒワ探そうと思ってた浜小清水ではすでに横殴りの雪。
ホテルには16:30に着いたがもう外は真っ暗。しかも吹雪。
明日はどうなるのだろうとちょっと不安になる。
ホテルに温泉(大浴場)があるので行ってみたら貸し切り状態。
午後潰れたんだからこれくらいは良い事ないと、と自分を慰めて21時には就寝。
2日目
昨晩早く寝すぎて4時に目が覚めた。
外を見ると雪が降り続いている。
除雪車がせっせと雪を押し退けている。(夜中ずっとやってたんだろうなあ。ご苦労様です。)
それにしてもこれじゃ漁港には入れそうもない。半ば諦めモードで二度寝する。
次に目が覚めたのが9時半。
降り止む気配はないがじっとしているわけにも行かないのでとりあえずチェックアウト。
入れるかどうかわからないが漁港に行ってみると幸いなことに除雪されていた。
でもこの天気では車からは降りられそうもない。
仕方がないので車中から探索開始。
強風と波飛沫を楽しむかのようにカモメが飛ぶ。
オオセグロ・セグロ・シロ・・・。
でも肝心のヒメクビワは見当たらない。
小さいのでいればすぐ分かりそうなものだが。
ふと防波堤を見ると小さいカモメが1羽とまっている。
もしやと思って車中からスコープで覗くと・・・。
残念、ミツユビカモメだった。
今回はこいつのために来たと言っても過言ではない。
簡単には諦められない。
そんな合間に見つけたハシブトウミガラス。
全く動きがなくなったので気分転換に涛沸湖に今日もまた行ってみた。
こんな強風でも、もしかしてベニヒワが出てるかも。
甘かった。
も一度漁港にもどる。
しばらく粘ったが車中からでは限界があり、とうとう根負けした。
もうそろそろ出ないと次の宿泊地の根室にたどり着けない。
根北峠は午後になって通行止めが解除になったとダイヤルサービスでやっていた。
暗くなってからの峠越えはしたくない。
初めての道なので早めに行こう。
あぁ、ヒメクビワカモメの群れ、見たかったのに。 残念!!
根北峠はすんなり超えられた。思ったより険しい峠ではなかった。
でも降雪量はそれなり。
途中野付半島にちょっとだけ寄って、ハギマシコ見て、根室のホテルに着いたのは17:00。
明日は早くも最終日。
せめて天気だけでも回復してほしい。
3日目
最終日。 釧路空港15:15の飛行機だ。
逆算すると根室を昼には出ないと間に合わない。
日の出前からホテルを出て最東端の納沙布岬を目指す。
幸い今日は天気が良さそう。
岬に着くと暗いうちからカモメ達が飛んでいる。
ウミスズメ類も飛んでいるが暗くてなんだかわからない。
7時前、ようやく陽が昇ってきた。
風は相変わらず強いが灯台を風よけにして海鳥を探す。
ほどなく怪しい鳥を発見。
マダラウミスズメ!!
遠い。
でもようやく北海道に来たという実感が湧いてきた。
何羽かいるようだ。 すぐ潜るのでなかなかじっくり観察とはいかないが、かなり嬉しい。
外人のバーダーが二人来た。
彼らもマダラウミスズメを見つけたようだ。日本語がしゃべれないようなので旅行者か?
自分でスコープに入れた鳥を私にも見てみろと手招きする。
"ロングビルなんとか"って言っている。確かマダラウミスズメの英名はMarbled Murreletのはずだが、そういう言い方もあるのだろうか。
それはともかく彼らもマダラウミスズメは嬉しいみたいで目と目を合わせてお互いにっこり。
肉眼では見つけにくい距離なので流石にデジスコ撮影は無理。
と思ってたら偶然双眼鏡に照準器の赤いポイントが入った。
もしかして双眼鏡で、照準器を通して見てみたら・・・と思いついた。
赤いポイントが入るように双眼鏡で海を見る。
右手でスコープのレバーを移動しながら赤いポイントがずれないように同時に双眼鏡を動かす。
コンデジには当然電源を入れておく。
双眼鏡を通して、鳥とポイントが一致したときコンデジのモニター見るとちゃんとそこには鳥が入ってる。(当然と言えば当然だが)
これなら肉眼で見えない鳥もデジスコ出来るかも。
早速チャレンジしてみた。
残念ながらマダラはどこかに見失ったがケイマフリで試してみた。
ピンは甘かったが証拠写真程度には撮れる。
よし今度春のトウゾクカモメのときに試してみよう。
それはそうと今日は時間がない。
次の場所に移動しよう。
つぎの場所は今シーズン何日間かヒメハジロ情報があった場所。
まず漁港を覗いたがクロガモとカワアイサしかいない。
見つかるわけないよなと思いながら遠回りして漁港を出ようとしたとき数人のカメラマンが見えた。
何の気なしに双眼鏡だけ持って車を降りたら、いた!!!
ヒメハジロ!!
あわてて一眼とデジスコ取りに帰る。
一眼ではちょっと遠い距離。
かといってデジスコでも波が高いのでうまく撮れない。
写真はいまいちだが、大興奮。
それにしても綺麗なカモだ。
ヒメクビワカモメは見られなかったけど、このヒメハジロで帳消しだ。
もう少し長居したかったが寒さのあまり一眼・デジスコともバッテリーあがり。
しばらく車であっためないと・・・・
あっためている間もうちょっと近くに来るかなと思ったけど、時間もないし見られたので良しとして次に行こう。
飛行機に遅れるわけにはいかない。
根室の最後は春国岱。
小鳥も少し見ておこうということで・・。
ここは餌台にハシブトガラ・シロハラゴジュウカラなどがくる。
あわよくばヤマゲラと思ったがセンターの人いわく「滅多に見られません」とあっさり。
時間になったので空港に向かおう。
いつかじっくり時間をとってもう一度、いや2回、3回と来たい。
二泊三日じゃあまりにも勿体ない。
3日間で見た鳥。
オオハム・シロエリオオハム・ミミカイツブリ・アカエリカイツブリ・ウミウ・ヒメウ・オオハクチョウ・マガモ・キンクロハジロ・スズガモ・クロガモ・ビロードキンクロ・シノリガモ・コオリガモ・ホオジロガモ・ヒメハジロ・ウミアイサ・カワアイサ・オジロワシ・オオワシ・トビ・ノスリ・ユリカモメ・セグロカモメ・オオセグロカモメ・ワシカモメ・シロカモメ・ミツユビカモメ・ウミガラス・ハシブトウミガラス・ケイマフリ・マダラウミスズメ・ウミスズメ・アカゲラ・ヒヨドリ・ツグミ・シマエナガ・ハシブトガラ・シジュウカラ・コジュウカラ・アトリ・カワラヒワ・ハギマシコ・シメ・スズメ・ミヤマカケス・ハシボソガラス・ハシブトガラス(以上48種)
種類は少なめ、画像もいまいち、天気は最悪だったけど、でも終わってみれば楽しかった。
次はいつ来られるだろうか。