3D CG, CAD/CAM/3Dプリンタ な日常でつづる クルスの冒険ブログ

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ヒトはどうして3Dツールを使うのだろう?って考えたことある?

2008年08月05日 | □今日は休日
 
先週ワンフェスがあり、さすがに疲れたので今日はお休みをいただきました。
 
前にやっていた会社から数えて、ワンフェスへの出展は3回目になる。
 
「こいつ、ホビー市場をやる気なんだ」
 
と短絡的に思ってくれる人が本当に多いので、ここはきちんと説明しておきたい。
 
ホビー市場とか、工業デザイン市場とか、金型市場とか、部品加工市場とか・・・
 
自動車とか、家電とか、産業機械とか・・・
 
そういう市場のセグメント分けの考え方が、もうどうでもいい、と思う。
 
3D形状を何らか使うツール製品販売の考え方として、それぞれはそんなに大きく違わないからだ。
 
いや、違うには違うのだ(まぁ、最後まで読んでよ)。
 
しかし「違い」とは、お客様(工業デザインとか部品加工とか)の事情による違いであって、
 
3D形状を何らか使うツール製品、CG、CAD/CAM/CAE、PLM、RP加工機、NC工作機械、3Dスキャナ、点群処理ソフト…
 
これら製品側は、提供できる機能や製品にそれほど違いが無いものなのだ。
 
お分かりいただけるだろうか?
 
相手であるお客様の事情に膨大なバリエーションがあるのに対して、その道具の提供側にはそれぞれに対応したバリエーションなんて、ない。
 
今までもなかったし、これから先もないだろう。
 
だから、そんな小さい市場分野で分けて考えて、
 
「やるの、やらんの」
 
と言っている事にあまり意味はなく、
 
「何かを作っているよ」、という人にはすべからく見せるべし、なのだと思う。
 
興味を持ってくれる人たちには、とにかく見せるべきなのだ。

その中で、ワンフェスは「作ってる人が多い集まり」なのに、ものすごーく出展料が安いんだよね。これは、本当に安い。DMSのン十分の一という程度の値段だ。
(DMSは、ハッキリと高すぎると思うよ)
  
ただ、一点だけ、
 
「これが無いところには市場はないよね」
 
と言える要素がある。
 
それは、「3Dによる形状定義行為」。
 
平たく言うと、CADやCGを使って3Dでカタチを決める…って行為だ。
 
これが無いところに市場はない。
 
逆に言うと、3Dによる形状定義行為をする人口が多いと市場は豊かになり、
 
その人口が減れば、市場は無くなってしまうだろう。
 
ならば、「3Dによる形状定義行為をする人口」を増やそう…
 
こう思うのが、全業界的に共通した大命題のはずだけど、
 
そんなことを言っている企業は見たことがない。
 
・Unigraphics-NX
・Pro/ENGINEER
・Solid Works
・Autodesk Inventor
・Catia
・XSI
・maya
・3ds Max
・LightWave
・六角大王
・Shade

・・・・なんとまぁ、どこもそんな事を言ってないんだよね。
 
これはスゴイことだと思う(もちろん皮肉だ 笑)
 
しかし、何度もワンフェスに出ていると良いこともある。
 
いよいよ、
 
「CGでもCADでも、とにかく3Dになっていれば結構簡単に加工が出来て、モノになるんだな」
 
という事が、ジワジワと理解されて来たと実感する。
 
同時に、
 
「ワタシ、3Dやってるんですけど、これ作れますか?」
(うんうんうんうん!バッチリオッケー、作れるってダイジョーブ!!←もう散歩前の飼犬のような反応になっちゃう…) 
 
と言って来てくれる人も増えてきた。
 
お分かりいただけると嬉しい。
 
ワタシは「ホビー市場」とかなんとかいう矮小な話ではなくて
 
すでに3Dでモデリングしている人(CGでもCADでも一緒)を、

「あなたはスゴいんだよ!」と励まして
 
モデリングしていない人に、

「3Dやろうかなぁー…」という動機を与えたいのです。
 
なんで?
 
だって、もっともっと3Dでモデリングする人口自体が増えたら…
 
市場が豊かになるじゃん。
 
そう考えることで、未来は開けるんじゃないのかね?

もうね、ウチのソフト売れないなぁー…ソフトは行き渡っちゃったからねぇー…
 
とか、言ってる場合じゃないと思うよ。
 
「業界」全体で考えるべきことだと、思う。
 
もしこういった考えに共感していただける人が居たら、
 
是非とも「3次元形状を活用する会:3D-GAN」の活動にご参加ください。
 
秋葉原でお待ちしています。
 


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