先週ワンフェスがあり、さすがに疲れたので今日はお休みをいただきました。
前にやっていた会社から数えて、ワンフェスへの出展は3回目になる。
「こいつ、ホビー市場をやる気なんだ」
と短絡的に思ってくれる人が本当に多いので、ここはきちんと説明しておきたい。
ホビー市場とか、工業デザイン市場とか、金型市場とか、部品加工市場とか・・・
自動車とか、家電とか、産業機械とか・・・
そういう市場のセグメント分けの考え方が、もうどうでもいい、と思う。
3D形状を何らか使うツール製品販売の考え方として、それぞれはそんなに大きく違わないからだ。
いや、違うには違うのだ(まぁ、最後まで読んでよ)。
しかし「違い」とは、お客様(工業デザインとか部品加工とか)の事情による違いであって、
3D形状を何らか使うツール製品、CG、CAD/CAM/CAE、PLM、RP加工機、NC工作機械、3Dスキャナ、点群処理ソフト…
これら製品側は、提供できる機能や製品にそれほど違いが無いものなのだ。
お分かりいただけるだろうか?
相手であるお客様の事情に膨大なバリエーションがあるのに対して、その道具の提供側にはそれぞれに対応したバリエーションなんて、ない。
今までもなかったし、これから先もないだろう。
だから、そんな小さい市場分野で分けて考えて、
「やるの、やらんの」
と言っている事にあまり意味はなく、
「何かを作っているよ」、という人にはすべからく見せるべし、なのだと思う。
興味を持ってくれる人たちには、とにかく見せるべきなのだ。
その中で、ワンフェスは「作ってる人が多い集まり」なのに、ものすごーく出展料が安いんだよね。これは、本当に安い。DMSのン十分の一という程度の値段だ。
(DMSは、ハッキリと高すぎると思うよ)
ただ、一点だけ、
「これが無いところには市場はないよね」
と言える要素がある。
それは、「3Dによる形状定義行為」。
平たく言うと、CADやCGを使って3Dでカタチを決める…って行為だ。
これが無いところに市場はない。
逆に言うと、3Dによる形状定義行為をする人口が多いと市場は豊かになり、
その人口が減れば、市場は無くなってしまうだろう。
ならば、「3Dによる形状定義行為をする人口」を増やそう…
こう思うのが、全業界的に共通した大命題のはずだけど、
そんなことを言っている企業は見たことがない。
・Unigraphics-NX
・Pro/ENGINEER
・Solid Works
・Autodesk Inventor
・Catia
・XSI
・maya
・3ds Max
・LightWave
・六角大王
・Shade
・・・・なんとまぁ、どこもそんな事を言ってないんだよね。
これはスゴイことだと思う(もちろん皮肉だ 笑)
しかし、何度もワンフェスに出ていると良いこともある。
いよいよ、
「CGでもCADでも、とにかく3Dになっていれば結構簡単に加工が出来て、モノになるんだな」
という事が、ジワジワと理解されて来たと実感する。
同時に、
「ワタシ、3Dやってるんですけど、これ作れますか?」
(うんうんうんうん!バッチリオッケー、作れるってダイジョーブ!!←もう散歩前の飼犬のような反応になっちゃう…)
と言って来てくれる人も増えてきた。
お分かりいただけると嬉しい。
ワタシは「ホビー市場」とかなんとかいう矮小な話ではなくて
すでに3Dでモデリングしている人(CGでもCADでも一緒)を、
「あなたはスゴいんだよ!」と励まして
モデリングしていない人に、
「3Dやろうかなぁー…」という動機を与えたいのです。
なんで?
だって、もっともっと3Dでモデリングする人口自体が増えたら…
市場が豊かになるじゃん。
そう考えることで、未来は開けるんじゃないのかね?
もうね、ウチのソフト売れないなぁー…ソフトは行き渡っちゃったからねぇー…
とか、言ってる場合じゃないと思うよ。
「業界」全体で考えるべきことだと、思う。
もしこういった考えに共感していただける人が居たら、
是非とも「3次元形状を活用する会:3D-GAN」の活動にご参加ください。
秋葉原でお待ちしています。