3D CG, CAD/CAM/3Dプリンタ な日常でつづる クルスの冒険ブログ

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何度でも同じことを、言わせて。

2009年09月26日 | □CAD/CAMな日々
 
『3D Systems社がDeskTop Factory社を買収』
 
3Dプリンタっていうのは、特許のカタマリみたいだから…
 
まぁ、そこに双方のメリットがあったのでしょう。
 
売る方にも買う方にも、安全・安価・有利という判断が働いたのだから
 
批判することも無いのですが、少しさびしい話です。
 
しかし、この分野、我が国は遅れを取っています。特に小型機では。
 
もうそろそろ手遅れかも知れないなー…
 
昔はSONYなんかも光造形をやってたんですが、数年前にやめてしまった。
 
もともと積層による造形装置という発明は、日本人の小玉秀男氏によるものだったのですけどね。
(ほとんど同時期の技術公開だったようです)
 
周囲の人にはずっと言って来てますが、本当に小型機の3Dプリンタ市場が花開く時は、
 
Canon、EPSON、Roland D.G.、HP、Brother…辺りがこの市場に参入する時かな?…と思う。
 
漠然と、ではありますが、現在の3Dプリンタ(RP機)メーカーじゃないような気がします。
 
こちらのリンクの動画を見ていただいても、 →コチラ、ね
 
多くの皆さんが「スゴイ!ハイテクだ!」とお思いの
 
「3Dプリンタ(立体プリンタ・RP機)」は、
 
…それほどのハイテクでも無いなぁー…
 
と、お感じいただけることでしょう。その印象は当たってると思います。
 
そう、ワタシは、この機械をハイテクだなんて思っていただきたくないのですよ。
 
実際、使っていても大したもんじゃないしね。
 
それと、積層方式による違いも、あまり興味が無いんです。
 
開発している人にとっては、その方式にコミットして熱心にやっていらっしゃるのでしょうけども
 
消費者にとっては、結果とコストが大事なんであって、方式は二の次。
 
方式がお客様にいつまでも気にされているようじゃ、成熟した機械とは言えないと思うんですよ。
 
「すっげぇ!ハイテクーーー!!!」
 
と、お感じになって
 
「こりゃあ見に行かなきゃー!!!」
 
ということで秋葉原の
 
「3次元形状を活用する会:3D-GAN」事務局にお越しになる方も少なくないです。
 
もちろんそれは歓迎です。ありがたい話です。…でも、その方々が、
 
肝心の3次元形状データを全く扱えないと、
 
それ以上話が進まない、というのも事実なんですね。
 
悲しいことに
 
「3Dのデータがあれば作れるんですよー」
 
というご紹介をすると
 
「…なんだ、それじゃダメじゃん。使えないよ」
 
とか言われたりする(泣) じゃあ、何を元にこの機械が動くと思っていたのでしょうかねぇ?…
  
「立体コピー機だ!」
 
と思い込んでお越しになる方も多いです。ネットで検索してみると、
 
「スゲぇ!立体コピー機だ!」
 
というトピックは、結構多いです… うーん…誤解されてるなぁ…。
 
だから、そのトピックは長持ちしないんですよね。
 
せっかくお越しになっていただいても、3D形状データを全く扱えない方ですと、
 
機械の原理を説明して、出来上がりのサンプルをお見せして、それでお仕舞いなんです。

そりゃ、そうだ。
 
そんな状態で、
 
「まだまだ機械が高価」だの
 
「仕上げが残念」だの
 
「精度がどうの」
 
と、言われましても… ね(苦笑) これまたさびしい限りです。
 
…あー…でも、こういうことは印刷の世界でもあったのでしょうねぇ…
 
パソコンを使えない印刷業の方が普及期に入ったプリンタを見て
 
「まだまだ発色が甘い」とか
 
「これじゃあ出版には使えない」とか
 
そういう事を言われてた時期がきっとあったはずだ。 
 
まさに今、同じような展開をたどっている真っ最中なのでしょう、きっと。
 
だから…
 
ワタシはこのブログでずーっと同じ事を書いて来ていますけれども、
 
「3D形状データを作れる人、扱える人、その人口を激増させる」
 
そのことだけが、この3Dプリンタ(立体プリンタ・RP機)の市場を
 
今までとは様相が一変する、違う市場へとシフトチェンジさせる
 
と、信じて疑いません。
 
もちろんそれは、3Dプリンタだけでなく、ソフトウェアツールの市場はじめ
 
あらゆる分野に波及すると思っています。
 
そう、数の問題。人口の問題なんだ、と考えてます。
 
還元すれば、世の中にあるファイルの数の問題、となるわけですね。
 
3Dプリンタ(出口)の充実がモデリング人口(入口)を増やすか?
  
と訊かれたら、
 
「それはあるだろうけれども、画像や文字情報の時ほどではない」
 
と、回答します。
 
なぜなら、3D形状データには、画像や文字情報における従来業務(PCが出来る前の行為)…
 
「年賀状づくり」や「書類づくり」「写真撮影」なんかが無いからだ。
  
従来業務をパソコンに置き換える、という方法論は、3D形状データではとても弱い。
 
「では、どうやって人口を増やすのか?」
 
についての、第一章はすでに動き出しました。
 
それは、「CADだけでなく、3D CG人口を積極的に対象とする」
 
です。
 
これにはある程度の勢いを付けられたと思う。5~6年前と比べたら、状況は一変した。

でも、まだまだ足りない。
 
3D CADも、3D CGも、一般には仕事用のソフトウェアツールであって、
 
年賀状やデジカメに代表される、画像データを扱う人口に比べたら微々たるものだからだ。

よくご存知ない方は
 
「この先、どんどん3D CADや3D CGのユーザは増えるのだろう…」
 
と、漠然と思っているようですが、それは違います。
 
よくご存知の方は、
 
「3D CADも3D CGも、渡り切っちゃったなぁー…この先の伸びはそれほど期待できないよ…」
 
と、感じていることでしょう。ワタシもそう思っています。

少なくとも、今までの顧客層で考えていたたらこの市場は飽和した。
 
…という事で、この秋から第二章に移ることを宣言させてください。
(ちょっとブログにはそぐわない話題なので、詳しくは避けますね)
 
この状況を誰が一番楽しんでるかって、それはワタシ自身でしょう(笑)
 
心強い仲間と、強力なパーティも組めたことだし、少しずつアイテムも揃ってきた。
 
新しい冒険を始めることにしましょう。
 
…いや、チガウ(笑)
 
冷静に考えたら、同時に何個も冒険やってるようなものなんですけどね(笑)日々…
 
でもね、これも何度も言って来ましたけれども、ワタシの中では全てが一本でつながっている話です。
 
時々ブログで触れる「CutMill:カッテミル」の事業でさえ、つながっている話です。
 
どうつながっているか?というと…
 
自分の仕事上のバックグラウンドである「CAE/CAD/CAM、PLM」で得られた知識と技術を
 
「CAE/CAD/CAM、PLM以外の分野」で使って仕事をする、という点で地続き。
 
そしてそれは、最終的には「CAE/CAD/CAM、PLM」の世界でさえ変えるものになるはずだ…
 
という、その一点で矛盾なくスッキリとつながっているんです。 
 
信じるか信じないかは、あなた次第だ(笑)
 
毎度長ったらしい文章にお付合いいただいて、感謝です。
 
でもさぁー… 
 
「今日、お昼に○○食べましたよ」
 
とか
 
「お?新しいステキなお店が出来ましたね」
 
とか…
 
まったく興味、無いんだもん… 
 
復活したチキンタツタが、今一番気になる食べ物だし(笑)
 
期間が終わっちゃうまでに、あと3回は食べよう。。。
 

 

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