3D CG, CAD/CAM/3Dプリンタ な日常でつづる クルスの冒険ブログ

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ヤフオクの大勝負!

2005年10月08日 | □今日は休日
 
今日は、お休みです。
ヤフオクに出していたバイクが売れ、結構離れた街からとりあえず車両を見たい
ということで、落札した人が見に来てくれました。

数奇者 数奇者を 知る…

ということで、
「いやぁ、よきものですなぁ」
「いやぁ、お目が高い」
というアホみたいな会話が延々と続いた後(笑)あっさり商談が成立…
良かった良かった。代金の振込をしていただいて、廃車→引渡しとなるのでした。
売れたのもうれしかったですが、この整備状態を評価してくれたこと、
その手間を評価してくれたことが、何よりもうれしかった…
まぁ、お互い数奇者ということでしょう。

買ってくださった方は、バイク屋さんで(笑)販売するのではなく
自分の趣味として所有したい…ということでした。
そりゃそうだ、確かに数は少ないけれど、とても店に並べて高値で売れるような
ものじゃあ、ない。

放置同然だったところを安く買い叩いて(人気ないから安いんだけどね)、
ちょこちょこ手を入れてキレイに仕上げ、その間もろもろ部品もそろえて、
元気に走るようになって、何度かツーリングに行った後、
買い集めた大量の部品と共に、これまた「数奇者」に買われて行く…
シアワセなハードウェアだなぁ、こいつ…
達者で暮らせよ、元気でなぁー…などと、ちょっと思ったりもするのです。

え?収支はどうなのだ?と?これでトータルで儲かったのか?と?

お客さん、野暮なこと言うねぇ(笑)アカに決まってるじゃないすか。
コシコシ…と手でコンパウンド付けて磨いた手間まで入れたら、大赤字ですよ。

逆に言うと、徹底的に納得した整備状態にしたかったら、プロに頼んじゃだめ。
自分で整備しなきゃ。逆だと思うでしょ?そうじゃないんですよ。
だって、プロっていうのは、収支で生きているんだから。徹底的、とか
理想的、とか、こだわりの… という表現ほどプロという概念と合わない
ものはない。プロは、そこで生きているから、すごいんです。
ワタシ、商売人が「こだわりの」とか言うの、絶対信じないもん(笑)

商売ってのは、これ全て妥協の産物です。
妥協したくなかったら、芸術家になるべきでしょう。
ただ、妥協と職業倫理が同時にあるから、愛される商売人っていうのは
居るんです。職業倫理を欠いた妥協だけの商売人は、愛されることは
ありませんし、ヘタすりゃ訴えられるだけです。

もしプロに同じような事を頼むなら、莫大な金額を覚悟するしかない。
でも、そういう依頼を受けるようなプロは非常に少ないんです。
だって、そんな客まずめったに居ないから、相手してられないんです。
莫大な金額を払っても、理想的な整備状態にしてほしい…という客が
何人も来るほど、世の中広くはありません。

料理も同じですけど、とにかく評判を聞いて、足とお金をつかっておいしいものを
求めるタイプと、何が何でも自分の台所で再現しようと試みるタイプとに
分かれるようです。

まぁ、どっちが良いという話ではありませんが、つくる側にワタシは
共感を覚えます。

さて、売れたおカネで、次は何を直そうかなー?(笑)

 

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