3D CG, CAD/CAM/3Dプリンタ な日常でつづる クルスの冒険ブログ

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「立体コピー」とか「3Dコピー」とか (その3)

2009年06月10日 | □3次元CAD私論

最初に書いておきゃ良かったと後悔してますが…
 
○3Dスキャナ(デジタイザ、とか測定機とも言う)

には大きく分けて二つの利用目的があります。それが違うと全然違う話になる。

一つ目の目的はここで書いているように、スキャン(測定)したカタチを作る、ということ。
もう一つは、測定そのものが目的であること。目の前のモノが狙ったカタチや寸法になっているか?
を調べる、ってことだ。(違い、わかる?)

もちろんここでは、「作るためにスキャンする」という利用法について書いてます。
(…というくらい、この手の説明はとにかく前提として分かっていただかなくてはならない事が非常に多い…)
 
さて、続き。
(このblogは深夜に書いて翌日の昼にアップするパターンだから、どうしても夜のアタマで書いているので色々許してね)
 
今日は…ちょっと難しい。なるべく分かり易く書くから、ちょっとゆっくり読んでいただけると嬉しい。
 
ワタシも、これが世にいう「幾何」なるものであることを後から知った。
なるほど、学校の勉強はしておくものだったな…(とても後悔してます…)
 
じゃ、行こう。

二回に渡って、

○3Dスキャナ(デジタイザ、とか測定機とも言う)
○3Dプリンタ(RP機とも言うね)

の解説をして来ました。その中でどうやら分かって来たのは、以下のことだと思う。

1.3Dスキャナは、スキャンする対象の表面の点しかスキャンしない
2.3Dスキャナは、どうしてもスキャンできない場所がある
3.3Dプリンタは、作ろうと思うカタチの断面の情報をもとにして動く

こういう性質があるんだね。それぞれの原理として。
 
ここで気づくのは、

「…あれ? 3Dスキャナが取れる情報じゃ3Dプリンタは動けないんじゃね?」

ということだ。そう!そうなのよ!
それが分かれば、「立体コピー」とか「3Dコピー」とかが如何に言葉の持つ印象と実態とが異なるものかも、分かってしまう。

○3Dスキャナ(デジタイザ、とか測定機とも言う)
によってスキャンできる情報って、これだ。



そう、点の集まりだ。これは、いいね。

1.3Dスキャナは、スキャンする対象の表面の点しかスキャンしない

だね。
じゃ、これを3Dプリンタ(立体プリンタ)に渡して… と思いたいところだけど、チガウ。

3.3Dプリンタは、作ろうと思うカタチの断面の情報をもとにして動く

これが引っかかるからだ。
点は、断面の情報ではない。だから、点だけを元にしては3Dプリンタ(立体プリンタ)は全く動けない。

そこで、断面にしてあげなくちゃならない。少なくとも、線でつないで閉じたカタチにしてあげる必要がある。

点の集まりを一番カンタンにカタチにするには、隣り合った点と点を直線で結ぶってのが考えられる。
 
これだ。



ね?でも、これじゃ一層だけなのでそれが上下に積み上がると… 
こうなる。
 


…もうわかったね?そうです、これがいわゆる「ポリゴン」ってやつですよ。
ゲームとかで良く聞くね。

こうなるとね、これはもう立体です。立体には当然断面もあるから、3Dプリンタ(立体プリンタ)君もそれに従って
動けるようになるわけですよ。

これを見て、「おお!そういうことか!」と分かってくれる人が沢山いると嬉しいな。
 
でも点と点を直線で結んだ立体って… カクカクで嫌じゃね?(笑)
 
まぁ、そのカクカクをどんどん微小にして行けば、3Dプリンタ(立体プリンタ)で作っても
そんなに気にならないけどね。分からないくらいには、なるよ。

「でもなんか、滑らかなカタチにしたいよ…」

と思うと、こうする必要がある。
 


点と点を、「イイ感じ」の線で結ぶ、ってことだね。
 
ここまで行けば、なんとなく「立体コピー」とか「3Dコピー」が近づいてきたよね。

… ホントか? …ホントにそうか?(笑)

無数にある点を直線で結ぶ… とか 
点と点を、滑らかな「イイ感じ」の線で結ぶって… そんなにイージーなものなのか?

今日はここまでにしますが、最後にふたつのしつもん。
 

質問1: 昔の写メは解像度が低く、画質が悪いです。
その画質を高画質にするにはどうしたらいいでしょうか?
 
質問2: 画素数の多い高画質デジカメで撮った画像のファイルが大きくてこまっています。
このファイルサイズを小さくするにはどうすればよいでしょうか?
 

ちょっと、考えてみてね。

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