振り出しに戻る「落陽日記」

旅や日々の生活の一コマ。60代半ば、落陽期を迎えながら気持ちは再び振り出しに戻りたいと焦る日々です。

みちのく岩手の旅(1)早朝の盛岡を散歩

2019-04-14 12:53:17 | 旅行
4月10日、平成最後の寒波がやって来て桜が散り始めている関東地方の天気は雨、所により雪。大阪伊丹空港で見たTVニュースでは信越や北関東の積雪の映像が流れていた。

そんな日の午後、花巻行きのJAL便にヨメと搭乗してみちのくに向かった。夕方からは東北地方にも降雪の予報が出ている。

この時期の東北なので桜はまだ咲いていないのは仕方ないが、まさか雪になるとは予想していなかった。有効期限が迫ったJALのマイレージがあったので、1ヵ月前に「どこかにマイル」に申し込んで三沢、秋田、山形、花巻の4候補の中から花巻が選ばれた。最初から東北に的を絞っていたので予定どおりなのだが、雪は予想外。



右主翼の向こうに雪を被って、周辺の山の中では一番標高の高そうな山が見える。一番高いのなら早池峰山だがそれなら花巻を通り過ぎている。と思いきや、その後飛行機はすぐに右旋回を始めてUターン。空港の北側から進入着陸するようだから、風は南から吹いているようだ。北関東は雪だと言うのに花巻周辺では雪の気配が全くない。

花巻に到着後、レンタカーで盛岡に向かい17時過ぎには市内に入り夕食を済ませてからホテルにチェックインした。

翌朝は6時に目を覚まして窓から外を見ると雪ではなく小雨だ。7時になって一人で散歩に出掛けた。朝食の後は三陸方面に出発する予定なのでその前に市内だけでもと思った。





小雨の中、南部藩盛岡城跡に登った。本丸跡まで足を伸ばしたが思ったより広く、かなりの規模の城だったことが想像される。



日露戦争に騎兵中尉として従軍して戦死した南部家42代目当主の南部利祥の銅像があった台座が残っている。銅像は太平洋戦争中に金属供出されたとある。



石川啄木の歌碑で、ここから岩手山を望んで読んだものらしいが雨雲に遮られて岩手山は見えないのは残念。



城跡を出てしばらく歩くと左手にレトロな赤いレンガ造りの建物があった。1911年に完成した当時の盛岡銀行の本店で、その後岩手銀行の本店となり、現在は岩手銀行赤レンガ館と呼び、盛岡のランドマークのひとつのようだ。


雨の中をホテルに戻りTVニュースを見ると、盛岡から三陸方面に向かう途中には積雪があるようだ。さあ、どうしよう。





桜の名所、背割堤の展望台に登った

2019-04-09 20:18:01 | 日記
4月9日火曜日、新聞の情報では近畿圏の桜の名所が満開になっている。ここ数年は行ってなかった背割堤までスクーターを走らせた。

実は月曜日には背割堤を目指して自転車で出掛けたのだが、アゲインストの西風が強くて途中の東一口の桜を見ただけで挫折してしまった。





数年前にできた展望台だが、前回桜を見に来た時にはなかった。平日のためか、無料で登れると言うことでエレベーターで登った。高さは25メートルとある。





展望台からは土手の1400メートル先まで続く桜の列が見える。時間的に逆光になっているのが少し残念だが、宇治川と木津川に挟まれた背割堤だけでなく、右手に天王山や左手に石清水八幡宮なども見えて、なかなかの景色だ。



展望台の裏手からは木津川の鉄橋上ですれ違う京阪特急が見えた。東北方面には京都盆地が見渡せて東山から比叡山まで視界に入って、こちらもなかなかの景色だ。



肝心の桜は遠くから眺めると例年どおりだが、土手に入ると昨年秋の台風21号が桜に与えたダメージが残っている。



強風で倒れたためか伐採されて切り株になったものが何本かあった。





また、上を見上げると青空が透けて見える樹木も多く、枝が折れて落ちてしまったのだと思われる。以前は木々や花の密度がもっと高かったように思う。

今後、5年10年経てば回復してくると思うが、台風との戦いが毎年のように続くのかもしれない。

桜ばかりじゃなくてハナモモなんかもいいもんだ

2019-04-07 11:23:13 | 日記
関西では今年の桜の開花は近年と比べると、1週間くらい遅い感じがする。近所の小学校の桜も昨年などは入学式の時には散っていたのが今年は満開で新入生を迎えられそうだ。

昨年は宇治川沿いの桜を見に行ったが、今年は宇治川にある天ヶ瀬ダムを見下ろせる展望所まで車で登ってみた。途中の天ヶ瀬吊り橋のそばのソメイヨシノが満開だ。





放水をしているとダムの迫力があるが、今はその時期ではない。ダム湖の名前は鳳凰湖で、平等院鳳凰堂の名前を拝借したと想像できる。展望所には鳳凰湖の名前を刻んだ石碑があり、そのそばにある濃い紅色の桜が目当てだ。たぶん寒緋桜ではと思うが、残念なことに既にかなり散っていた。




以前はよく行っていた桜の名所で、宇治川と木津川と鴨川の三川が合流する場所に背割堤がある。土手上の道の両サイドにソメイヨシノが延々と1km以上植えられて、トンネル状態の桜が見事だ。現役の頃は土日に車で行くことも可能だったが近年は来場者の増加で駐車場が制限され、道路の渋滞も激しくなった。自宅からは10km未満なので自転車で行ったこともあるがここ数年は行ったこともなく、近場の桜を探すことが増えた。

幸いにも近くにある巨椋池干拓地は水路沿いに植えられた桜があちらこちらにあり、ちょっと見に行くには便利だ。ただ老木が増えてきて、植え替えられた若木だけで少し寂しい場所もある。

そんな水路沿いで、近くの道路はたびたび車で通過しているが以前から気になっていた場所に行ってみた。既に10年は経つかも知れないが護岸の改修工事の後に植えられた樹木で、桜が植えられたと思っていたがどうも違う。今年は3月の中旬には花が咲き、早咲き種の桜ぐらいに思っていたが足を運んでみると、ハナモモと書いてあった。





同じ樹木に白とピンクの2色の花が咲き、源平と言う名がついてるらしい。果実のなる桃を花の鑑賞用に品種改良されたそうだ。桜も桃も同じバラ科サクラ属なので似ていても不思議ではなく、遠目には桜に見える。花の色に濃淡があるので更に成長すれば見応えが出てくると思う。


(場所は近鉄京都線と京滋バイパスが交わる辺り)

同じ桜でも八重桜や枝垂れ桜のように、ソメイヨシノよりも少し強いピンクの方が、自分は好きだ。ソメイヨシノもキレイだと思うが、多すぎてどこもかしこも同じに見えるきらいがあるのが少し残念。

最近は老木になったソメイヨシノは病害の問題があるため、よく似たジンダイアケボノに植え替えられると聞いたが、ハナモモなども含めて、多様な花が楽しめるようにして欲しいものだ。