せっかくですから・・・

色々な花と出会い、出来事にも・・折角なので綴ってみました。

サルトリイバラとナナカマド

2009-11-09 18:57:40 | 
昨日の山の赤い実の続きで

サルトリイバラ(猿捕茨) 別名サンキライ(山帰来)マンジュウシバ等など…

サルトリイバラ
棘のある茎を伸ばし そこに猿が追い込まれ 捕まってしまうという意味からだそうですが

サンキライの方は

昔 毒消しの実として使われていて 山野に多く自生している為 栽培はせず

毒消しの必要がある時 山に入り実を食べて帰ってくるという利用をされていて

名前も ここから山帰来と呼ばれていますが

毒消しと言っても
江戸時代 梅毒の治療薬としてサンキライ別名土茯苓(ドブクリョウ)が広く用いられた。
との記述があって「へぇ~」と思ったら現在でも漢方で売っているらしいので
驚きでした。

そんな物騒な事はともかく 昔から活花や茶花、ドライフラワーでも
良く使われていて

近頃では 山でも中々お目にかかり難いので
ウチで育てようと植えてみても 中々上手くいきません

茎には刺があって長い巻きひげで樹木などに巻き着き 絡み付いて成長し
節ごとに曲がった鋭い刺があってイバラの名前がありますがユリ科の植物です

サルトリイバラは 乾燥を嫌いますので 保水性のよい土壌であれば
特に特別な管理が必要な植物ではありませんと書いて有るのに

雌雄異株なので実をつけるには…と面倒なので
山で出会うのを楽しむだけにしています。

これも
赤く熟した実は そのまま生食も出来ますし よく利用されるのが
ホワイトリカーなどに漬けて薬用酒にとありますが
何でも食べられるか試してみる勇敢な人が居るって事ですかねぇ

ナナカマド

ナナカマドという名は大変燃え難く 7度カマドに入れても燃えないと言う事から付けられたとか
7度焼くと良質の炭になるからとか
食器にすると丈夫で壊れ難くカマドが7度駄目になる位の間 使用出来る等 色々有り面白いです

新緑のころは爽やかな感じの樹形で 白く細かい花も良い感じだし
秋にはあざやかに紅葉し赤い実を成らせる。
実は鳥類の食用となるし果実酒にも利用できる(又、果実酒です)
備長炭の材料として火力も強く火持ちも良いので
ナナカマドで作られた炭は極上品とされているそうです。

近所の新興住宅街でも時々 玄関横などに植えられていたりして
お洒落な感じに使われているのを見かけますが
やはり 山で出会うのが一番嬉しいかなぁ~


イイギリはUPして有りますが この前のとは違う場所で出会ったので貼りました

まだまだ 山では雪が降っても赤い実が残っていたりします。

雪が と言えば 真っ白の雪の中に真っ赤なフユイチゴが印象的ですが

山でもうフユイチゴの実が 赤く生っているのを見つけました。

他のは まだ硬いツボミばかりでしたが


クサギの実も まだアチコチで良く見かけます
あっ これは 赤い実では無いのでした・・・