せっかくですから・・・

色々な花と出会い、出来事にも・・折角なので綴ってみました。

ヒイラギモチとアメリカイヌホオズキ

2009-11-30 18:23:15 | 
ヒイラギモチ(柊黐)

別名 シナヒイラギ(支那柊) ヒイラギモドキ(柊擬)チャイニーズホーリー

セイヨウヒイラギは クリスマスには 古くから家や教会にこの木を飾り 
パイや夕食にはこの小枝を必ず添えるのだそうで 赤い実も柊黐にそっくりですが

葉にあるトゲの数が柊黐より少し多い(葉っぱじゅうにトゲがある感じです)
ホーリーまたは「クリスマスホーリー」と呼ばれ
クリスマスカードなどにもよく描かれるのがセイヨウヒイラギですが

よく混同されますが 単にヒイラギと言えばモクセイ科の樹木で 
トゲトゲの葉は良く似ていますが 葉が対生(向かい合って付く)なので
明らかに区別できます。

あまり 実着きは良くありませんが ヒイラギの実は黒紫色が美しいし
赤い実のセイヨウヒイラギは クロガネモチ等と近い仲間です。

こちらは
中国や朝鮮半島に自生するヒイラギモチ 昔から植えられておりしばしば混同されます。

フランスヒイラギとか ヒイラギモドキとか 両方とも 別名シナヒイラギと呼ばれ
ヒイラギモドキの葉の形そのものが 
大きな不整形の鋸歯を形成するような特殊な形をしているので区別出来ます

この季節には このヒイラギモチもクリスマスホーリーの代用に使われます。


アメリカイヌホオズキ

別名バカナス(馬鹿茄子)

節間の途中から花軸を出し 散形状に白色の5弁花を下向きに開く
果実は球形で緑色から熟すと黒くなる 有毒植物。
名前の由来は 役に立たないホオズキからこの名が付いたのだとか

イヌホオズキは実に艶が無いし 一箇所から幾つも実が出ないそうですので 
たぶん これはアメリカイヌホオズキとは思いますが・・・

花・実・葉ともにイヌホオズキにまったく良く似ていて
花枝に着く花柄の枝分かれが1点から出るのが この種「アメリカイヌホオズキ」で
並んでつくのがイヌホオズキなのだそうです

果実は垂れ下がってついていますが 花が咲く前は斜め上~横向きという位で
花が終わるにつれて花茎が下がってくるという感じです。

球形の果実は、直径5mm~8mmで若い時期からすでにツヤツヤ
熟すと光沢のある黒い実になります。

イヌホオズキの果実は散らばってつき熟しても光沢がありませんので
実のある時の方が区別し易くなるかもしれません。

秋はいろいろな実が見られますネ

日本水仙とサフランの花

2009-11-29 17:32:23 | 

水仙には沢山の種類が在り 花の色や形も咲く時期まで様々ありますが 水仙と言って思い浮かべるのは
やはり昔からある この日本水仙で

花の楚々とした姿もさる事ながら薫り高く 冬の花の大事な一つです

11月12日に 今期 初めての
スイセン(水仙)の花の初開花を見つけてから

すっかり忘れていて ヨソのHPでUPされているのを見て
そう言えばウチの水仙は?と 裏へ行ってみたら…

ボチボチ咲き始めていて 早速 家の中は水仙の甘い香りで
満たされて 良~いカンジ~になりました。

今年の水仙は何時まで 採れるかしら?

雪が積もったら 潰されて切花には出来なくなるので

しかし 寒くは成りましたが「雪」は当分降る気がしないので

年内は…暫くは…水仙を活けることが出来そうです。

植えっぱなしの水仙は大株に成っており 種が飛んで増えるのか

少し離れた所に 小さな株が花を咲かせています。

球根で株分けして増やすのかと思っていたのに

ズボラな私がちっとも面倒を見ないので勝手に増えてくれました。

サフランの花が咲いています

こんな寒い時期に咲くのでしたっけ?

球根を植えても忘れていて花が咲いた時だけ
ニコニコして眺めています。


ツバキ(椿 その2)

2009-11-28 18:12:07 | 

椿は 9月26日に その1(早咲きの西王母)をUPしていますが

輪島市の輪島測候所に 植えられている椿の標本木

昭和39年(45年前)の観測開始以来 最も早く開花したと

お昼のニュースで伝えていたので 早速ウチの椿を一通り見てみました。

金沢市の金沢地方気象台と 輪島市鳳至町の輪島測候所では

椿の標本木が植えられていて

毎年椿の花が数輪咲くのに合わせて それぞれ開花宣言をしているとか

このうち輪島測候所では26日に 椿のピンク色の花が20輪ほど咲いているのが

確認された事から「開花宣言」を出したとの事

これは平成5年の12月2日を抜いて昭和39年の観測開始以来 最も早い開花なのです

開花から1日たった昨日は 高さ2.3mほどの標本木に
直径8cm程の綺麗な花が40輪程咲いていて

輪島測候所に依ると 今年は9月以降の気温が平年より
やや高めに推移したと言う事ですが 早くなった原因は分からないと言う事です。
判らないのかぁ~



サテ うちの椿たちは 白い花の加賀八朔が一番早く咲き 今から長い間咲き続けます。

侘助椿では 赤い花の一子侘助 ↑ ↓

そして白侘助と咲いてきて 

侘助椿の中でも昭和侘助・数奇屋侘助・胡蝶侘助の順で咲きますが
これ等はもう少し 後になります





赤い藪椿や 絞りのや ピンクのもチラホラ咲いてきている様子です。

これは 雪椿

ピンクの花では太郎庵が 少し遅れて咲き その後 曙や
白い 加茂本阿弥(窓の月)が続きます

いずれ咲いたら 順次貼っていきたいと思いますが
今は取りあえず この位でしょうか

自分の所に在ると 珍しさも有り難さも 薄れてしまい
山で出会った 何と言う事も無い花にワクワクして居て

折角 ウチで 一生懸命咲いてくれている椿たちを見て
たまには ウチの周りにも目を向けなければと 反省してしまいました


オヤマボクチとフユイチゴ

2009-11-27 18:51:05 | 
オヤマボクチ(雄山火口)

快晴の 早朝の山は気持ちが良い
私が 山でしか見ない花としては このオヤマボクチがある

茸毛(葉の裏に生える綿毛)が火起こしの時の火口(ボクチ)として

用いられたから こんな名前になったのだそうです
(火打ち石を打ち合わせて 出る火花を移し取る綿毛を火口という)

この花は ウチに植えてもこうは生らないと思うので 毎年山で出会うのを

楽しみにしているが 時々 活けるのに使うのか伐り採った跡がある

私には この場所でしか会えないので チョッと残念な気がするが…

大きい株で何本か花が上がっていて 下葉は虫に喰われた跡だらけでも

この渋い色の 侘びた味わいの花を見るのを 楽しんでいる


もう一つ
フユイチゴ(冬苺)

10月30日に今年初めて やっと一つだけ実の生っていたのを見つけましたが

ひと月経って そろそろ本格的に 実を着けだした様子です



しかし 本当は冬の山で真っ白に積もった雪の中から



真っ赤なフユイチゴの実が顔を出している姿が



一番 可愛らしくて好きなのですが…

今頃から すっかり雪に覆われる頃まで この赤い実は
生り続けるのでしょうか

花や実の季節の正確さは何処で決まるものなのか
山のサラシナショウマは 9月29日に撮って UPしていますが
一般的には花期は8~10月に咲く筈の花なのに

サラシナショウマ(晒菜升麻)


もう11月終わりで ウチの庭でどうしてこんなに遅く咲くのか



今 ようやく サラシナショウマが咲いています

遅~~いっ! 遅過ぎる~ どうした按配なのでしょう??
ツボミが出来ているのを見ながら 咲かないのかと思って居たので
咲いてくれたから 文句は言えませんがネッ



ナンキンハゼの実

2009-11-26 17:10:48 | 

真っ赤に紅葉して堪能させてくれたナンキンハゼ(10月23日にUP)

も いつの間にか 葉は散ってしまい 実だけが残っています。

実の外皮が割れて パラパラと落ちて 中の白い実が枝に残っていたり

木のまわりには 外皮とか白い実が沢山散乱しています

この種が飛んで転がりそこ此処に芽を出していて 小さい木でも
 秋には 一人前に綺麗な紅葉をするので

種を 撒いてかわいいナンキンハゼを作って見ようかしら?



オマケで

昨日の卯辰山の紅葉より ずうっと赤くなっている



近くのドウダンやモミジを貼ってみました。







    コレは ↑  卯辰山の花木園のドウダン

    コレは ↑  近くのドウダン

もっともウチのドウダンはこの中間程の紅葉中ですが


未だ陽の当たらないモミジ ↑ と同じ木とは思えない程

燃えるような色のモミジ 太陽の光の素晴らしさですかネ

昨日の卯辰山のモミジに負けない位の紅葉でしょ?



金沢の卯辰山

2009-11-25 17:46:06 | 日々の暮らし
金沢の卯辰山

私の家は 金沢の卯辰山と言う 小高い山の直ぐ近くなので
朝の散歩に 良くこの山を歩きます

昨日 クチナシの実の 余りにも実の着きが悪いのを
卯辰山の花木園なら どうかしら?と確かめに行ったついでに

花木園を登って上の入り口に出たら いつも真っ赤に紅葉する

向かいに在る10m近い木が ↑ 未だ全然赤くなって無いのを見て

今年の紅葉は未だこれからなのね と思ったのですが

どうにかひとつ二つの紅葉は見ましたが

家の近所では赤く色付いたもみじが 風が吹くたびに散って行くので

ん? 紅葉は山が先に色付いて 里に下りて来るのじゃぁ無かったの? と
妙な気分でしたが…

花木園では 早々と冬支度(雪吊り)も済んでいて

ふ~ん!こんな風に ↑ 小さい木たちはマトメて縛ったりするのか と 参考になります。
しかし 我が家は 自分でするのですから 植木屋さんの様に綺麗には出来ませんが

近年は 雪も大して積もらないので 油断して居ては
大事な椿の 5cm以上もある太い枝でも ポッキリ折れたりしているので 
   養生して上げるに越した事は無いのです。


ノンビリ歩いていて 「あっ今日はゴミの日だった」と 慌てて帰ろうとして
滅多に通らない道に出たら 


これは ↑ ↓ アズキナシかカマツカか(何時まで経っても区別が出来ません) 赤い実が沢山着いていて



うわぁ~綺麗 ↑ ↓ イイギリも又沢山赤い実をぶら下げていました。

良いお天気だと ご褒美の様な感じがしますが
   昨日はこんなに晴れていたのに 今朝はもう雨です

くちなしの実

2009-11-24 18:02:48 | 日々の暮らし
くちなしの実

くちなしの実が生っているのを見つけたのですが
ふっくらと丸い実とほっそりと何も入って無いのが有り

ほっそりの方はいずれ ふっくらと中身が出来てくるのか
それとも 中身はスカ(ハズレ)なのでしょうか?ハズレです。

くちなしの花の小さい方には ふっくらタイプが多いのに
花の大きい方は ほっそりタイプばかり多い気がして


花木園(卯辰山の)に確かめに行きましたが
既に 雪吊り作業が終っていて ぐるぐる巻きになっていて
良く見えませんでしたが 一つふたつ見つけた実は
矢張りほっそりしていました。

大きな花の方のクチナシには実が出来難いのかしら?と
調べてみたら

園芸種の八重のクチナシは 受粉しにくいので実が付き難く
野生のものは 生きる力が強いのか 良くに実をつけるそうです。

画像では大きさが判り難いでしょうけれど…
葉が細い方が 小さい花の方で

葉の広い方が 大きい花のクチナシです。↑たまには実が入っています

栗きんとんに黄色い色を付ける為に入れる時は
水に浸けて出た色を使いますし
たくあんでは 乾いた実をそのままきざんでパラパラと入れます

色付いたら まだ固い内に枝からポチッと摘みとりますが
指でつまんでつぶれるようなのは 乾かせません。

そのまま陰干しして乾いたのを保存します ツノは折れて無くなります。

市販の様に乾燥させ無いで ぐずぐずに柔らかいのを
少量の水の中でつぶして濃い黄色をだして漉して
鍋で練っているさつまいもに入れてみましたが
こんな柔らかい実でもけっこう役に立ちました。



能登牡蠣

2009-11-22 18:35:33 | 日々の暮らし
毎年の様に能登の中島へ牡蠣を食べに行くのが 楽しみの一つですが

去年は怪我をして期間中は入院していて行かれず
先日の能登演劇堂へ行った折には いつも行く中島の「お富」の直ぐ傍にも拘わらず
直通バスだった為 立ち寄る事も叶わず

願いが叶って今日 連れて行って貰えました。

お富ではいつも焼き牡蠣と牡蠣の天ぷらそして特上にぎり
と決まっているのですが 今回「どんな物?」と興味を引かれて

頼んでみた「スジ豆腐」
これが 美味し!! 牛スジが柔らかで美味しい上
豆腐に旨みが滲みていて 最高

次回はこれも定番になりそうです

牡蠣を食べて帰りは直販所で牡蠣を買い

直販所の裏ではトラックがベルトコンベアーで出てきた牡蠣の殻を積み上げています

直販所の中で一列に並んで牡蠣を剥くオバちゃん達の出した殻です。


その後富山の氷見の道の駅へ 
これも いつもの事 ソデイカを買うのが目的です

何故か 金沢にはソデイカが無く いつも氷見まで買いに来ますが
売り切れ寸前で ヒヤヒヤものです

今年も又買えて 暫くは牡蠣ご飯やソデイカの刺身など
堪能出来そうです
冬に向かうこの季節 
いつもの楽しい一日が過ごせた事を感謝しています。

山茶花とお茶の花

2009-11-21 17:44:50 | 
濃い色のボカシの一重咲き と 白の八重咲きのサザンカを…

前回(11月18日)のサザンカは「サザンカ(山茶花)-3」で
6種類貼り もう散々サザンカを貼ったのですが…



濃い色のボカシの入った花びらのサザンカを
UPしたくて…



そう言えば 白い八重咲きのサザンカも未だだった様で





兎に角 この二種類のサザンカを貼って置きましょう





それにしてもサザンカの木はこんな雨降りの中でも

サザンカ独特の香りがたち込めて

近くを通り過ぎるだけでも 直ぐソレと判ります




そして お茶の花です。

お茶の葉を栽培している茶畑では 茶葉に十分な栄養が行き渡る様に

花の部分を早くに摘み取ってしまう為 お茶の花を目にする機会は

殆ど無いのだそうです

でも お茶は同じ仲間の 白い椿のような美しい花を10月頃から咲かせます

今日はサザンカ2種とお茶の花でした。

この後は本格的に 椿たちの出番になるでしょうから…

ガガイモ

2009-11-20 18:20:08 | 
ガガイモ(羅摩 鏡芋 輝美芋)

9月2日にヘクソカズラをUPしていますが その時も書いたと思うけれど
ヘクソカズラの花も色々な花が在ると言うので
変わった花のは無いかしら?とキョロキョロして居て



9月15日に ↑ 「これは変わった花のヘクソカズラかな?」と

見つけたつもりが調べてみたら ぜ~ん然 違ってガガイモだったのです。



そしてガガイモは晩秋に種子のサヤが弾けて飛び立つと知り

永い事待っていたのに 

10月31日に ↑ ↓ その場所に見に行ったら 未だ花が咲いていて

「う~ん 未だかぁ…」

時期が遅く咲いた花は ↑ ↓ 同じガガイモなのに 花色が濃く見えます

そしてようやく
 
今朝11月20日 ↑ ようやく果実らしき物を見る事が出来ました。

これはあんなに沢山の花が咲いていた割には 良~く目を凝らして
捜して たった一つの果実です

これが大きくなって 裂けて種が飛んで行く様子を
是非 見たいものですが…

何時?と思えば チョッとウチから距離が有る為
ムリな気もしますが これだけ待ったのですから
期待して待つ事にします。

ガガイモ の名の由来は ガガとはスッポンの事で 
葉の形がスッポンの甲羅の形に似ているからですって

ヘクソカズラに似ているが 次の点で容易に区別出来る
切ると乳液が出る。悪臭はない。

つるは右巻き(Z巻き)でヘクソカズラとは逆。 葉はヘクソカズラよりやや長く
葉脈が目立つ。 花冠は5深裂して星型になり 内側に毛が密生する。

果実は大型の紡錘形の袋果で 毛の生えた種子を多数含む。

ヘクソカズラに比べると少ないが 横に伸びた根から芽を出して
旺盛に繁殖するため 一度生えると雑草化する。

やや乾燥した日当たりの良い草原に生える。
葉は対生 裏面は白緑色を帯びる 葉腋から花柄を伸ばし
淡紫色の花を集散状につける。 花弁の内側に長い毛が密生する。
袋果は10cmにもなる袋状で表面にイボ状の突起がある。

有毒部分 葉 茎の汁液 乾燥した葉 茎 種子を滋養強壮に用いる。

種子の毛を傷口の止血に用いたり
生の茎葉や生果の汁を 解毒、腫れ物に、外用で患部に塗布します。
生の茎葉から出る白い汁は、イボやヘビ、虫刺されに患部に塗布します。


食用 若芽・果実は強壮効果のある山菜として人気があり、
熱湯でゆでてアク抜きをして油いため、煮物、などにして食べます。

他の利用法
種子につく長毛(絹毛)は綿の代用として 針さしや印肉に使われた事も

後半のモミジの紅葉は この所 曇天続きだったのが  今朝 久し振りの日差しに綺麗だった紅葉を チョッとオマケで貼りました。