せっかくですから・・・

色々な花と出会い、出来事にも・・折角なので綴ってみました。

ノイバラの実とサンシュユの実

2009-10-30 18:10:11 | 
ノイバラの実(野茨)


日当たりの良い場所に育ち 高さ数mに生る事も有りますが

半ツル性で 引っかかる場所が無い場所では高さ1m程度です



茎は段々に太くなるけれど 長い年月に渡って成長し続ける事は無く

根本から太くて勢いの良い幹を出して その後茎は余り伸びず細く枝分かれします



花期は5~6月 花の直径は2cm前後で白または淡紅色の花が散房状に咲いて
傍を通ると良い香りが漂うので 花を活けたりすると
花数が多い場合は クラクラする程 強い香りです

私は 一本だけトイレに飾って芳香剤の代用にしたりと使っています。

花は白く(ウチには白くてフチだけピンクの花も有る)丸い花びらが5弁 
雄しべはいずれも黄色で 見た目も可愛い花です

道端にも多く出現して棘が多いので雑草としては嫌がられ
刈り採っても根元から萌芽して根絶は難しいので諦めて
付き合っています。

今頃果実は直径5~9mmの卵球形に赤く熟して 花屋さんの花材でも見かけます
赤い果実は民間薬として利用されるとの 記述も有りました

また バラの園芸品種に房咲き性をもたらした原種で 
接ぎ木の台木にも使用されていますし

日本に古くからある原種バラで 源氏物語などの古典文学に
書かれている薔薇とは このノイバラを指すそうです

可愛いいノイバラの実が沢山出来ていたので 刈り込んで
壷に投げ入れで 飾ってみました。

トゲナシノイバラと言うのも有るのですね~



サンシュユの実(山茱萸)


日本に渡来したのは江戸中期でサンシュユは中国名「山茱萸」の音読み

花は梅の香りに誘われる時期に 木に葉の出る前に
黄色の小さな花を沢山着けて 早春を代表する花木の一つです
別名 ハルコガネバナ
木全体が早春の光を浴びて黄金色に輝いて 遠くからでも綺麗です

茱萸はグミのことで 秋にはグミのような実がなります

赤く熟し食べられますと書いて有りますが食べてみる勇気は有りません

山茱萸の生薬 と言うのを見たら干しブドウの様に乾いたサンシュユの実でした

薬効…補血作用 強壮作用 止汗作用 止尿作用 滋養作用 

生薬は 薬草を現代医学により分析し 効果があると
確認された有効成分を利用する薬だそうで

生薬のほとんどは「日本薬局方」に薬として載せられているので
医師が保険のきく薬として処方する場合もあります。

そんな事より グミに似た可愛い実を鑑賞する方が
私には 向いている気がしています。

葉が落ちても 赤い実は木に残っています




ムラサキシキブ

2009-10-29 19:00:16 | 
ムラサキシキブ(紫式部)


9月27日に「コムラサキとシロシキブ」をUPしていますが

山で ムラサキシキブがようやく色付いてきて

思えば 丁度ひと月 経っているのですから 随分遅いんですネ





それまで この道を通っていても全然気付きもしなかったのが不思議な位



そこ此処に 鮮やかな紫色の実をいっぱい付けて




 
こんなにも沢山のムラサキシキブの木が有ったなんてっ!と…

落ちた実からも発芽して 植えても無い所で育ったりしている強い木ですからねぇ



それにしても まぁなぁ~んにも考えず ぼーっと歩いているのですね~



コムラサキとは別種ですが混同されやすく 

全体に良く似ているが 
葉が コムラサキは葉の先端半分にだけ鋸歯があり

ムラサキシキブは 葉全体に鋸歯が有る事で区別するのです

花序ではムラサキシキブが腋生なのに対して
コムラサキは腋上生で 葉の付け根から数mm離れた上に着くし

ムラサキシキブは小枝が斜上し 実の小さいものをコムラサキシキブ
また果実の白いものをシロシキブ 葉の小さいものをコバノムラサキシキブ
と言いますが

実の付き方や葉のちょっとした違いで見分けるの難しいんですが

でもこんな風に植物を観察して
色々検索して見ると 世界が広がって行くようで楽しいですよ~
今日は ムラサキシキブでした。

菊ーその2

2009-10-28 18:30:25 | 
昨日に引き続き また 菊ですが…

あの 菊作りのオジサンの畑にある 鉢植えの菊たちデス





大輪菊だけでは無く こんな菊も色とりどりに並べてあります。





だいたいは毎年同じ花が多いので 苗を育てて増えていくのでしょうネ







ウチの菊とは 全然違った花たちなので 見ているだけでも
たのしみです。

それにしても 菊は土から丁寧に作らないと綺麗には咲いてくれず



毎年 新しい土に 挿し木して育ててあげれば根元まで綺麗に生るのを

判っていながら つい 面倒で其の侭にしていて

花が咲いても 下葉が枯れ上がったりの状態にしてしまう

ダメ~なわたし なのですから


菊では無いけれど…

ついでに ツワブキの花も咲いてしまったので 貼っておきます。




大輪菊

2009-10-27 18:23:41 | 

秋です 秋は紅葉と共に菊の季節でもあります

ウチの近くの畑に専用の小屋を建てて 好きな菊作りをしている人が居て
毎年 見事な大菊を沢山育てて居るのを 見せて貰うのが楽しみなのですが…

私は朝の散歩の時にしか其処を通らず いつも水遣りしている姿を見かけては

挨拶して通っていますが



そろそろウチの小菊もチラホラ咲きだして 

大輪菊たちが華やかに咲きだしている頃と 気にしては居たものの

こんな時に限って中々 顔を会わせず 咲き進んでしまう~~と

心配になってきた頃 ようやく出会う事が出来て

「写真撮らせて♪」「あぁ撮ってやって~♪」と



心許無い腕前ながら いつもの様にタップリ撮らせて貰いました。

去年は怪我をして入院した為 見る事が出来なかったので
2年振りの大輪菊です。

以前には 管物と呼ばれる大輪菊もあったのに 今年は厚物ばかりの様だと思っていたら

有りましたね 余り沢山有るので 見るのも た~いへん♪

沢山のだるま仕立て(三本仕立て)や 福助作り(大輪一本 背低い)等で


小屋は一杯で 外には10号鉢に中菊や小菊が幾鉢も並んで
菊尽くしの畑となっていました。

品評会に出品されるそうで 
「一年の苦労が実る時 受賞されると良いですねぇ」

私の好みから言うと中輪菊の嵯峨菊なんかが良いのですが
ウチでは到底世話出来ませんから ま、小菊で色々揃えますか…

ハナミズキとヤマボウシ(実と紅葉)

2009-10-26 17:59:01 | 
ハナミズキとヤマボウシ(実と紅葉)

アメリカハナミズキ

正式にはアメリカハナミズキと言うのでしょうが

ハナミズキは近くに街路樹の並木道があり 今年4月26日には

ハナミズキのお花がダンスしている様子を…5月27日にはヤマボウシを

又 9月13日には ハナミズキの紅葉が始まったとUPしましたが



この所の秋の深まりと共に 本格的に紅葉して 良く見ると
来年の春に咲く筈のつぼみまで チャッカリしっかり準備してあります

それでも 未だ幾らかは 緑の部分も残っていたりして

この位の紅葉が 私は一番お気に入りの状態です



花も葉もハナミズキは 丈夫そうなのに対して


ヤマボウシ

ヤマボウシの方は 山で自生しているのを良く見かける位

野趣に富んでいて 



私の 好みから言うと 花の様子も木の姿もヤマボウシの方が

断然好きですが 


紅葉もまた 柔らかそうな葉がヤンワリと色付いて



(まあ中には ↑ 日当たりの具合かどうか 真っ赤っかになる木もありますが)
今回ヤマボウシの実は撮れませんでしたが とっくに落ちてしまったのでしょう

ヤマボウシの方が 断然 良い感じ~な気がしています。

かと言って 無ければ欲しいので 欲張りな私は両方とも植えては居ますが…


ウメモドキ(梅擬)

2009-10-25 18:47:01 | 
ウメモドキ(梅擬)  モチノキ科


ウメモドキは淡紫色(稀に白色)の花が5月~7月に咲き花の直径は3~4mmですが

葉の付け根にかためて咲き あまり目立ちません

初秋に径5mmほどの球の実が熟し始めて 秋から冬にかけて長い間きれいです

ウメモドキの赤い実は小鳥が好んでついばむ果実でもあるそうで



そう言う点では 野鳥を呼ぶ庭木とも言えるかもしれません

赤い実が綺麗なので

主に実を鑑賞する庭木として玄関脇や池の端 灯籠周り添える木
(灯障【ひざわり】の木)として 植えられていて

ウチの近くでも沢山の木を見る事が出来ますし

枝ぶりも繊細で生け花には良く使われているからでしょうか

花農家の畑にも植えられています

雌雄異株なので みんな 雌木なのでしょうね

11月の始め頃までは葉が残っていますが 11月の終わり頃には落葉して

葉が落ちた後は ひときわ赤い実が目立ちます



果実が熟すと黄色に色づく「キミノウメモドキ」や果実が白い「シロウメモドキ」

ウメモドキに似ているが葉の裏に毛が生えていないなどで
見分けることができる「イヌウメモドキ」などの仲間があります。



野生のウメモドキの中でも 特に果実の大きなものを選んで
繁殖・育成した「大納言」がよく知られています

そのほか園芸品種では直径1.5mmほどの果実をびっしりと付ける「コショウバイ」
と言うのも仲間だそうですが

枝にぶら下がる様に長い柄を伸ばしてその先端に赤い実を付ける
「フウリンウメモドキ」オクノフウリンウメモドキ(モチノキ科)
と言うのは ネットで初めて知りましたが とても可愛らしいものでした。

コマユミ(小真弓)

2009-10-24 17:58:29 | 
コマユミ(小真弓)


ニシシギ科ニシシギ属で 花は5~6月  果実は9~11月

今日も又 紅葉のきれいな木です
これをニシキギだと思って撮っていましたが 良く見ると翼が有りませんので
 
ニシキギは 枝にコルク質の翼が4枚 十字に発達して 
この翼の無いのがコマユミなので どうやらこれはコマユミの様です

果実はたてに2片に裂開して朱色の仮種皮に包まれた種子をぶら下げてる
葉は紅葉した後に散ってしまうけれど 実は暫くは付いています

小真弓は 小型のマユミと言う意味ですが マユミは4~5m程になるのに
コマユミはせいぜい1~2m位にしかなりません



花は地味です

黄緑色で径7㎜程と小さく花弁は4枚で5~6月に咲いていますが
何と言っても この季節の紅葉が 一番の見どころでしょう

果実は秋になると熟して裂け 中から赤橙色の種子が顔を出します

紅葉は鮮紅色でとても綺麗ですが カエデ類と比べると落葉が早く
鑑賞期間が短いのが少し難点の様な気がします

コマユミの葉の裏に細かい毛が生えたケコマユミ(ケニシキギ)と言うのも有るそうです



ナンキンハゼとサンショウの実

2009-10-23 18:09:32 | 日々の暮らし
ナンキンハゼとサンショウの実


ナンキンハゼ (南京黄櫨) トウダイグサ科 シラキ属



ナンキンハゼは中国原産の落葉高木で 乾燥に強く剪定にも良く耐え

紅葉が美しい事などから 公園や街路樹等によく植栽されている

紅葉は赤色に紫と黄色が加わった様な鮮やかな色で

和名のナンキンハゼは 中国原産の植物で ハゼノキと同様にロウを採る事からで

花は夏 葉の色と同じような緑色の穂になった様なので目立たず

何と言っても紅葉の この時期が一番魅力的です



ナンキンハゼの実は時間が経つと自然に皮が爆ぜた様に剥け

白くて硬い殻を持った種が出てきて 零れ落ちています

昔は 実から油を取り出して 和ろうそくを作ったそうです



すりつぶした実を 蒸して絞ると油が取れて蝋が取れるそうです

紅葉は寒暖の差が激しい方が綺麗に色付くと聞いた事があり

その所為か 東京の妹は
新宿御苑では綺麗に色付く前に散ってしまう事が多いと言っていました


此処金沢では 毎年この時期クドイ位の鮮やかさで紅葉して
華やかな街路樹の様子を見る事が出来ます
寒い事が 良い事もあるのですねぇ


サンショウの実

我が家のサンショ(山椒)の実が赤くなって 弾けて黒い種が沢山
飛び出していました。

私が余り サンショの香りを好まないので 実を付けても
採らないからなのですが

ネットで見たら このはじけた種の外側の皮を挽いて粉に
した物が 粉山椒 なのだそうです。

うなぎを食べる時などに 振り掛けるアレです

香りも味も ピリピリ感も市販のものとは雲泥の差だとか

山椒の実を天日干で 暫く乾かして瓶で保存して置き
使う時 ペッパーミルでゴリゴリやっても十分使えるそうなので

試しに 自家製の 粉山椒を作ってみましょうか

コショウと同じで ホール(実)のままのコショウを
ミルで引いた方がはるかに香りが良い様に 
外皮を保存して使う都度すり潰した方が良いそうですから

ウラジロノキとアオハダ

2009-10-22 18:25:21 | 
ウラジロノキ(裏白の木)


公園で背の高~い 木に遠くからでもハッキリと

赤い実が沢山着いているのが見えて 近くで見ると


アズキナシの実にそっくりで とても綺麗だったので
撮ってはみたものの 

私がアズキナシと思っている山の木とは 雰囲気が違うので
調べようと… そして又いつもの植物検索BBSでお世話になり


結局ウラジロノキと判明した次第
バラ科ナナカマド属で 葉の裏には毛が密集 花はアズキナシそっくり

同属のアズキナシと良く似て葉の側脈は明瞭で 葉は波状の構造

葉には綿毛があり 特に裏面には密に白毛がある
「これ以外にないという和名である」と ありましたが
何か 名前付けるとき 簡単過ぎませんか

春の新芽の時は枝・葉柄・葉の両面には白い毛を密生するが
やがて葉の裏面をのぞいて毛は脱落するのですって!

花は5月はじめ頃から咲き始め 枝先にアズキナシとそっくりの
直径1~1.5cmの白い花が咲く 花柱は2本 実は楕円形で秋に橙色に熟する

そうは言っても 私は木の姿と在る場所で区別していますが
枝を一本見せられたら 私には区別出来ないかもしれないほどです

もう一つアズキナシと いまいち区別がし難いのが カマツカ
これも 花の形や大きさがそっくりで 自分だけで
これは カマツカと思って見ている木があります

カマツカよりアズキナシの方が樹の感じがしなやかな気がしていますが…

今日はウラジロノキでした。

もう一つ赤い実を アオハダ です

アオハダ(青膚) モチノキ科モチノキ属


幹の表面を削ると緑色の内皮が出てくるので「アオハダ」と呼ばれています。
このネーミングは 

山の散歩道で見つけたのですが この木も名前を教えてもらいました。
高さ8~10メートルにも成る木だそうですが この木は精々3メートル程でしたが
 
雨上がりには木肌が緑色になりとても綺麗なものです。 
5~6月 枝先に小さな花を咲かせますが白っぽい色で あまり目立つものでは無いと あり

 道理で!未だ花を見た事がありません
 
葉は黄葉するそうですが まだ緑色のままでした。

赤い果実には光沢があり 華やかさはありませんが 中々いい感じの枝振りです


ダイモンジソウ(大文字草)

2009-10-21 18:50:40 | 
ダイモンジソウ(大文字草)



白い花が漢字の「大」に似た形をしているので大文字草なのです

大文字草は多くの品種が作られていて 園芸品種は原種に比べて

花の形が明確な「大」の字になっていないものが多いらしい


エチゼンダイモンジソウは春~初夏 ミヤマダイモンジソウは夏に開花する
普通は 初秋~初冬に開花するので





友達が大切にしているダイモンジソウを見せてくれました

平鉢に ぎっしり咲いていると綺麗です



ピンクの花のも有り 小さな鉢がたくさんあります。

そう言えば…



前にアキギリソウの自生地へ行ったら 殆ど無くてガッカリした事を
書きましたが 

余りにも信じられ無い位 ウチで今でも盛んに咲き乱れているので
再度 確認に行ってみました。

矢張り 2~3株が僅かにチラホラやっと生き残っている様子でした
ウチのアキギリソウを 持参して植えて来ようかとさえ 思った程です。

その時同じ所の道端で 切り立った崖の 殆ど垂直と言う壁状の湿った場所に

大文字草の群生を見つけました。



凄い!と思い 撮ってきたのにどうしても画像が見つからず





仕方が無いので 今朝 晴れていたので 撮りに行きました。

最初に見た時より 大分咲き進んでいましたが

沢山の ダイモンジソウが一面に 咲いている様は

余り ダイモンジソウに興味の無い私にさえ
チョッと強烈なインパクトを感じさせるものでした。