せっかくですから・・・

色々な花と出会い、出来事にも・・折角なので綴ってみました。

西洋柊南天と枇杷

2009-12-29 18:09:10 | 
セイヨウヒイラギナンテン(西洋柊南天)ヒイラギナンテン チャリティー


庭木で植えられるヒイラギナンテンの仲間で 花の少ない冬の時期に
甘い芳香のある淡い黄色の花を咲かせます

庭植え等で良く見かける 日本のヒイラギナンテン(柊南天)は
17世紀に渡来した外来種ですが Mahonia japonica という学名を貰っているそうです

その 普通の柊南天は 春先に俯きに花を付けますが
セイヨウヒイラギナンテン(西洋柊南天)は11~1月に 上向きに花穂を延ばし
花穂は長くて30cm以上にもなります


葉は、羽状複葉で 革質で光沢があり硬いです
高さ3mにもなりますが 高く成り過ぎたら花後に剪定して
分枝させると良い様です

何ともややこしいですが 同じような棘のある葉でも
ヒイラギはモクセイ科 セイヨウヒイラギはモチノキ科
そして ヒイラギナンテンはメギ科で 違いは花を見ると一目瞭然です

西洋柊南天の花はモチロン 柊南天ととても似ています
学名はMahonia x media  Charity で メギ科ヒイラギナンテン属です

チャリティーと呼ばれる事が多い様です

福が多く 難が少ないことを願って…


ビ ワ(枇杷)


冬には あまり咲く花も少ないですが ビワはそんな冬に
花を咲かせる数少ない種の一つで
ビワの花は11月の終わり頃から咲き始めて12月に盛りとなる筈なのですが
此処は北陸 そんな解説通りにはいきません

どうかすると1月終わり頃に咲いていたりします

でも 
果実は6月頃に稔り 初夏の果物である事は大きくズレたりはしません
6月頃に熟す果実のイメージが強く 花の咲いている姿は
見た事が無いという人が 多いのではないでしょうか?

注意して見ていないと気が付か無い侭 知らずに
横を通り過ぎてしまう様な 控え目な感じの花です

秋から初夏までの比較的気温の低い時期においても活躍できる
常緑樹の利点を十分に活かしているらしいです

ビワの花はゴワゴワとした質感がありとても分厚い防寒コートを
まとっているみたいに見えます チョッと軍服みたいです


そう言えば 早春に咲くコブシのツボミもこんな防寒をしています

コブシの方が柔らかそうで毛皮みたいですが


全国で栽培はされていますが 果樹としての品種改良は 余り進んでおらず
中に大きな種が入っていて 見かけ程は食べる部分が無いけれど
この大きな種子で崖地などの厳しい環境にも定着出来るのですって 

葉は裏側に茶色っぽいふさふさの毛が生えていて この毛を取り除き
乾燥させると枇杷茶になります ビワ茶は暑気払いの民間薬です
生え変わる葉は 黄色くなり落ちていきます

ビワの名前はモチロン
実の形が日本古来の楽器の琵琶に似ている事からきています

ロウバイ(蝋梅)

2009-12-26 18:12:14 | 
ロウバイ(蝋梅) 別名トウバイ(唐梅)カラウメ(唐梅)臘梅とも書く


冬枯れの花の少ない時期に咲きます 

薄黄色で中央部の内側がちょっと赤っぽい ろうそく細工のような花です

せめて冬の青空をバックに撮れたら少しはマシだったのでしょうが



友達の家のは
花全体が黄色で中央部の色の変化の無いモノで

ソシンロウバイ(素心蝋梅)と言う方です この方が綺麗と思います



しかし 花の様子は違っていてもどちらもとても芳しい良い香りで魅力的です。

蝋細工の様な 梅に似た花から「蝋梅」の名になったらしいです

また 臘月(ろうげつ:陰暦の12月)に梅に似た花を
咲かせるからとも「臘梅」の字で表わす事もあります


庭植えで よく見られるのは蝋梅の内のソシンロウバイ(素心蝋梅)
花の外側だけでなく内側も黄色いのが特徴です
( ふつうの「蝋梅」は内側がちょっと赤っぽい)

葉っぱは 普通 花が咲く前に落葉しますが ロウバイは 
開花時に まだ残っていて徐々に落葉する事もある様です

ビックリしたのは 花の後で出来る実 なんともユニークな形で
花の姿や香りからは想像できない 結構大きなカゴの様な形で
私は最初 何の虫の卵でしょうか?と聞いた程でしたから…

この他
アメリカ蝋梅は花全体が黒っぽいエンジ色 
北アメリカ原産(蝋梅のアメリカ版)
別名 クロバナロウバイ(黒花蝋梅)黒っぽくて蝋梅に似た花だから?
珍しい花で 色は赤紫ですが 私は実物には会った事は無く写真で見ただけですが
花の時期も春から夏前にかけて咲くのだそうです



モチノキ(黐の木)と…

2009-12-21 19:53:03 | 
モチノキ(黐の木)

モチノキという名前が この木の樹皮から鳥もちを取ったことからと
前にも書きましたが

モチノキ科は世界に4属約450種 日本には1属23種が分布
 日本には1つの属しか無いけれど

11月30日にはヒイラギモチを 12月1日にはクロガネモチ 12月7日にはソヨゴ 
12月12日アマミヒイラギモチ など前にUPしたこれ等は 皆同じモチノキ属
多くの種が分布しているのです

クリスマスの飾りに使う セイヨウヒイラギはモチノキ属で
葉の形こそ違うけど 冬に赤い果実をつけるところは良く似ています

映画の都として有名なハリウッド
セイヨウヒイラギの森 Holly wood だって知ってましたか

冬に成る実が赤いモノが多いのは 小鳥たちに目立つ様にと言う事でしょうか

春に着ける小さな花はとても地味で 雌雄異株です

赤い実をチラホラUPしてきましたがこのモチノキが一番遅く色付きました。
山のモチノキは真っ赤に成る前に雪が降ってしまいました。

12月10日には未だこんな状態でしたが

17日からヒドイ風邪を引いて寝込んでしまった為積雪の山へは

チョッと行く事をためらっています。

ので…少し前の画像になります。

サワラは ヒノキ科に属する常緑喬木で ヒノキによく似ている
樹高は 30m以上に達するものもあり

葉は細く 裏面の白斑が V字型(又はX字型)でヒノキのY字型と区別出来る
と言われる と書いてありましたがさてどれがX字かY字なのかしら?

と言う事で ヒノキとサワラの区別も出来ない私ですが

山でこんな立派な木を見ました。
すっくと立っている大木を見上げるとフサフサと実を着けています

実は堅焼きのお煎餅と言うかアラレの様に見えるのは
食いしん坊の所為でしょうか

ヒノキだとしたら 桧の字を当てられているが 元来は「火の木」であり
こすり合わせて火を起こした事に由来するのですって

先日来の激しい雷や暴風や風雪も過去に何度も遭ったろうに
こんなに大木に成って 長い年月を過ごして来たのだなぁ等と
不甲斐無い自分を思い 妙に感心してしまうのです

もう一つオマケに赤い実を…

オモト(万年青)に赤い実がアチコチに生っていましたが

それも今は雪の下になってしまいました。

今日も未だ雪がチラついて 寒い夜です。

早くお天気になってくれないかなぁ~~

慌てる初雪

2009-12-17 18:01:50 | 日々の暮らし
一昨日だったか北陸 金沢市も今年の初雪が降ったと報じていて
雪が積もらない内に明朝は 水仙を採らなければ…と


思っていて…朝 目覚めたら窓の外は真っ白 雪景色

いつも私のする事は ひと手遅いのです

雪は大した量では無かったものの スイセンは見事に潰されているのも有り
辛うじて 30本程は採れたのでした


雪の降った朝に 散歩していると「何 コレ?」と言うモノが…

良~く見れば ツゲか何かの雪吊りした物です


まるで大きな丸い珠が幾つもブラ~ンと宙に浮かんでいるみたいに見えて
幹が全然 目に入らなかったのです 何と 目の悪い私でしょう
しかし そのお陰で 想像力は膨らんで行き 楽しい暮らしではあるのです。


真っ赤に紅葉した南天の木が 「重い!重~い」と目一杯しなって頑張り



雪の重みで伸びた枝先が地面に着きそうです。

観光客は「雪が降った」と 喜んで居ますが 地元で暮らす者には

又 長~い冬の季節の始まりです う~~ん


先日(11月30日に)UPしたヒイラギモチ(柊黐)

別名 シナヒイラギ(支那柊) ヒイラギモドキ(柊擬)チャイニーズホーリー


 今朝は 雪をカブって クリスマスムードを漂わせていました



クリスマスには まだ一週間有ると言うのに

昭和侘助と一子侘助

2009-12-16 18:37:26 | 

前に(11月28日)白侘助と一子侘助の咲き始めをUPしてますが

続いて咲き始めた 今回は昭和侘助です。

昭和侘助は極薄いピンクの花びらに 時には少し濃いピンクの



ぼかしが入るのが 特徴です



花色はヤワラカで上品に見えます。


同じ侘助椿でも種類によって 又は植え場所によってかも
知れませんが 微妙に咲き始める時期がずれています。

我が家の侘助椿に限って言えば…

最初は 白そして赤(一子侘助) これは殆ど同時くらい(今年は11月末)
次が昭和侘助 遅れて 数奇屋侘助 一番遅く咲くのが胡蝶侘助です。

一子侘助は 赤い花びらの中に白く引き締まったシベが
キリッとした印象の椿で 花は開き切ったりしない花の形です

勿論 白侘助椿もまだまだ咲き続けています 一子侘助を見ていて 
白侘助はとても新鮮に見えませんか?

先日来 天候が悪く 今日などはアラレまで混ざって降って
花には受難の日々で キズの無い綺麗な花を撮るのはむずかしいです。

撮る腕前もモチロン最低なのですから
良い画が貼れる訳が有りません トホホ…


マサキとトウネズミモチ

2009-12-15 19:54:27 | 
マサキ(柾)


マサキは耐陰性が強く 排気ガスなどの大気汚染や潮風にも比較的強く
生長が早いので生け垣によく利用されているので お馴染みですが

春の若葉頃は輝いている様に 若葉も綺麗ですが

夏に緑がかった白色の小花を咲かせて  冬には赤い実を付けて…

熟した実は3~4つに裂けて 中から赤黄色の種子が現れます。


葉だけでなく この熟して裂けた実も なかなか美しいです。

葉の大きいオオバマサキ 斑入り品種では 葉の縁に黄色の斑が入るキフクリンマサキ 

葉の縁に不規則な白い斑のはいるギンマサキ 

その他ベッコウマサキ、キンマサキなどの種類があります。

また、別種でツルが長く伸びるツルマサキがありますし
葉が小型の矮性品種群もあり、これは姫マサキの名で流通しているそうです。


トウネズミモチ(唐鼠黐)


唐ねずみもちは 7月ごろに白い花を咲かせますが 今頃黒い実をつけます。

ネズミモチの名は黐の木の葉に似ている事と その黒い実がネズミのフンに
似ている事から付けられたそうですが
 
トウネズミモチは鼠黐より背丈も花も大きくて仲間とは思い至りませんでした。
教えて頂いて そう言われれば 実も似てはいます

花が咲く時期が鼠黐より1ヶ月ほど遅いので 花の時期からも区別出来ますが
葉っぱも鼠黐より少し薄め 花はビッシリ咲き 実もビッシリ着けます

実は表面が少しだけ白く粉っぽくて チョッと葡萄に似ていて鳥の好物だそうです。
果実は漢方で女貞子(じょていし)と言い強壮薬に用いるそうですから
鳥も食べたら元気に成るのでしょうか(笑)

因みにモチノキ(黐の木)の モチは餅では無くて小鳥や虫を捕る鳥黐(とりもち)
のモチです 黐の木の樹皮から採取するのだそうです。


余談ですが…
先日来 万両 千両 百両(カラタチバナ)十両(ヤブコウジ)とUPして来たので
一両(アリドオシ)も… と山へ捜しに行きましたが

以前はウチでも在って邪魔なので捨てていたのに 捜すと見つけられません
しかも 私がアリドオシと思っていた物はツルアリドオシで
アリドオシはチャンとした木でしたし…

ツルアリドオシを捜していて そこら中に出ているコレは何者?と
例のお助けHPで聞いた所

テイカカズラの苗でした。

チャンと蔓を這わせて花を着けている
あのスクリュー型の白い花のテイカカズラとは全然違っています。

小さい時と大きく成ってからと 違う様子に成るのは
昆虫や動物だけでは無いのだなぁ~と

アマミヒイラギモチの一件も重なって アラタメテ感心してしまいました。



今年最後の紅葉

2009-12-13 19:14:21 | 

11月26日にも紅葉をUPしていますし 12月4日には 我が家のハゼの紅葉をUPしましたが…

イマイチ真っ赤になれずに終ってしまい 心残りだったのが

山で偶然 ハゼの未だ散らずに紅葉しているのを見かけたので

これが 今年の紅葉の見納めなのだろうなぁ と貼ってみました。



遠目には 色付いた木も 緑の木も有る景色ですが
山を散歩すると 枯葉の敷き詰められた道で 裸になった木々が

お日さまの光を 通し易くしていて いつもより明るい開放感を感じます。

芽生えたばかりのモミジも いっぱしに紅葉して頑張っています。

葉のすっかり落ちたこの赤い実の着いた木は ナナカマドでしょうか





いつも紅葉を楽しみにしている百花園の上の入り口の大木は

今年は色付くのが遅くなり 他の木は みんなすっかり葉を落としていました。


そして微妙な色付きのこの木は タニウツギです。
ウチのタニウツギは茶色く枯れてとっくに散ってしまいましたが
こんな色になる事も 有るのですねぇ

最後に近くのもみじです。この色の後一夜で丸坊主に散って終りました。



アマミヒイラギモチ(奄美柊黐)

2009-12-12 19:09:09 | 

近所の家の裏に植えられている 高さ3m位の木に赤い沢山の実が生っていて

毎年この季節には 赤い実の生る木が多いなぁ等と何と無く見ていましたが…

先日 あれっ?テッペンに沢山ある枝の どれも小判型の楕円形の葉なのに

幹からピョコッと出た小枝にも ↑ 赤い実がついていますが
葉が…まるでヒイラギそっくりのギザギザが痛そうに尖っています。

その一本だけを見ると ↑ まるでクリスマス・ホーリーのミニチュアと言った感じなのです


ヒイラギモチ(柊黐)チャイニーズ・ホーリーは11月30日に ↑ UPしていますが…

こんな葉は この枝だけ?と 良~くみたら

根元のヒコバエが ↑ 何本も出ていて それらは全てギザギザの葉なのです。


接木した木等では 台木の葉が出る事がありますが
この木は接木した様子も無いし 台木が 幹の途中から出る訳も無く

どうも不思議で仕方なく 又いつも助けて戴くHPで

ピラカンサと並べて撮ったり 葉の比較では
ピラカンサの方が細く小さく薄いとか

ご覧のように ↑ ピラカンサの実より随分小さいデス (下がピラカンサの実デス)

ピラカンサの様なトゲが無い などの書き込みをして…
教えて頂き やっと納得出来た次第です。

わが国の奄美大島の固有種

若木の葉は写真のような葉になり 成長して成木になると楕円形になりトゲは無くなるとか

若木やヒコバエにはトゲ状の葉が着きますが
老木になると葉の角が取れて丸くなります。

人間も年を取ると角が取れて 丸くなるのと同じですかね と
教えて下さった方の 面白い仰り様でした

環境省レッドデータブックでは
絶滅危惧IA類(CR)
ごく近い将来に絶滅する危険性が極めて高い種 との事ですが

ネット販売もされていますし
奄美大島原産 耐寒性はやや弱いけれど 繁殖は種撒き または挿し木
と言うのですから 挑戦して見る価値はありそうです…かねぇ





アオキの実とフユイチゴ

2009-12-11 19:51:42 | 
アオキ (青木)


葉も茎も緑色なのでアオキなんてベタなネーミングです。

日本原産で北海道南部~沖縄までの森林に自生している また日陰にもよく育ち 

庭園や公園の植え込みに植栽され 外国でも栽培されている。



褐色又は緑色の地味な花ですが雌雄異株なので 秋頃から赤く(種類によっては白 黄色に)熟す
美しい実が着いているのは雌株なのです

大きさは2cmほどの楕円形で 11月~翌年5月頃まで長い間付いています



斑の入った園芸品種が多数ありますし 庭木として目隠しや根締めとして利用されているのも



良く見かけますので 珍し味は無いでしょうが…

枯れは色に染まった山の中でツヤツヤの赤い実はとても美しく見えますよ


フユイチゴ (冬苺)


11月27日にUPしていますので二度目ですが



また別の 初めての場所で出会えたので嬉しくなって貼りました。

この実は誰か(鳥とか虫とか)食べるのでしょうか

美味しそうには見えますが 食べてみる気にはなりません

強いて言えば 可愛い姿なので掛け花にでも使う位かな?

フユイチゴ すっかり雪に覆われる頃まで この赤い実は
生り続けるのでしょうか

ツバキ(椿)太郎庵

2009-12-10 18:03:14 | 

11月28日侘助椿とか白い椿をUPしていますが 今日はピンクの椿です



そろそろ太郎庵が咲き始めました。一重咲きのピンクの花です


この椿は 花が沢山着く上 外国の椿の様に枝が間延びせず



密に枝分かれするので 小さく鉢植えに作るのにも木姿を作り易く

適しているかも知れません



同じピンクでも 曙は未だ全然ツボミが硬いのは



植え場所の所為ばかりでは無く 多分もう少し遅い品種なのでしょう


      此処から先は 太郎庵ではありません

ヨソの椿で とても似ている花ですが 実物を見た限りでは



太郎庵では無いと判りますが 画像で伝える事は



多分 出来ないと思いながら 貼ってみました。


名前は 知らないそうですが 柔らかいやさしいピンクの

綺麗な花の椿です。