○ターティス(Va)作曲家(P)(pearl他)1929/5/27プライヴェート録音・CD
pearl GEMMがLP時代に発掘したテストプレスのSP音源で、これが唯一のターティスの同曲録音である。緩急緩の三楽章に明確に性格分けされ、バックスらしい晦渋さと暗い夢が交錯し、総じては「怒れる曲」のように聴こえてくる。ヴィオラという楽器の特性を活かした書法、それを自在に演ずるターティスの腕は、テストプレスで終わってしまったのが不思議なくらい完成度が高い(バックスのピアノは曲に沿ったような感じ、でも下手ではない)。プリムローズと比べればミス(か指のすさび)が僅かにある点落ちるかもしれないが、楽曲の激しい魅力を伝える力は上かもしれない。ヴァイオリン的なプリムローズの音にくらべてまさにヴィオラの深い音色、とくに低音域は美しい。○。
pearl GEMMがLP時代に発掘したテストプレスのSP音源で、これが唯一のターティスの同曲録音である。緩急緩の三楽章に明確に性格分けされ、バックスらしい晦渋さと暗い夢が交錯し、総じては「怒れる曲」のように聴こえてくる。ヴィオラという楽器の特性を活かした書法、それを自在に演ずるターティスの腕は、テストプレスで終わってしまったのが不思議なくらい完成度が高い(バックスのピアノは曲に沿ったような感じ、でも下手ではない)。プリムローズと比べればミス(か指のすさび)が僅かにある点落ちるかもしれないが、楽曲の激しい魅力を伝える力は上かもしれない。ヴァイオリン的なプリムローズの音にくらべてまさにヴィオラの深い音色、とくに低音域は美しい。○。