○アンダ(P)ロスバウト指揮バーデンバーデン南西ドイツ放送交響楽団(hanssler)1952/3/15放送用セッション・CD
ミスタッチが目立ち響きには重みがなく、にも関わらず魅力的なのはケレン味溢れ尚乱れぬテンポ取り、細かいニュアンスの美しさ、清潔で透明な音に尽きるだろう。若きアンダのマスターピースではないが特徴的な演奏である。スピードが無いにもかかわらずダレないのは、これはバックオケの影響かもしれないがフォルムがしっかりしており、そのうえで正確なリズムにのっとった発音が極めて明瞭なためだろう。録音のせいかオケが引っ込み過ぎであり、ブラスなどもっと前に出て欲しい。ロスバウトの職人性が裏目か。アンサンブルは完璧。録音状態はよい。モノラル。○。
ミスタッチが目立ち響きには重みがなく、にも関わらず魅力的なのはケレン味溢れ尚乱れぬテンポ取り、細かいニュアンスの美しさ、清潔で透明な音に尽きるだろう。若きアンダのマスターピースではないが特徴的な演奏である。スピードが無いにもかかわらずダレないのは、これはバックオケの影響かもしれないがフォルムがしっかりしており、そのうえで正確なリズムにのっとった発音が極めて明瞭なためだろう。録音のせいかオケが引っ込み過ぎであり、ブラスなどもっと前に出て欲しい。ロスバウトの職人性が裏目か。アンサンブルは完璧。録音状態はよい。モノラル。○。