湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ドビュッシー:小組曲(ビュッセル編)

2019年01月19日 | ドビュッシー
ライナー指揮シカゴ交響楽団(vai)1953/11/18放送・DVD

案外隈取濃い演奏でボリューミーな太い音がこの曲には重い感じもする。ライナーの指揮は別にずっと棒立ちで僅かしか棒を動かさないわけではなく曲に即して大振りも小振りもするし体も動かす。いや音と指示は一致しておらず、速いテンポで颯爽とすすむ三楽章はニュアンス指示をかなりしっかり出して情感のこもった身振りをみせており、逆に一楽章は法悦的な表現でテンポもかなり遅くねっとりするがさほど振らない。それにしても男男したオケで(メンバーに女性はいるが音的に)繊細な情緒はないが力感や音の大波はさすがのライナーである。耳新しいハープのグリッサンドが聴こえるところがあり、あれと思ったが剛腕をふるう男性ハーピストの力技かもしれない。
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