湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ドビュッシー:ビリティスの歌

2018年11月09日 | ドビュッシー
セイリグ(語り)フレンド指揮ナッシュ・アンサンブル(warner)CD

フルートとハープが入っているドビュッシーの曲、というだけで典雅さは約束される。ナレーションは人によって邪魔と感じるかもしれないがそれがないと挿入される音楽の意味がわからなくなる。そういう人はアンセルメのような編曲版を聴くべきで、原曲では同じようなフレーズの連続にくどくも感じることだろう。演奏が達者で室内楽的にもよくできているせいか、ドビュッシー全集収録の室内楽トラックの中でもわりと突出して聴きこませる力がある。響きの薄さを内容浅薄ととらえるかそういう削ぎ落された美観(アルカイックではない)が保たれていると感じるかで変わってくるが、生臭さ皆無のドビュッシーを聞きたければこれと「舞曲」と「三重奏曲」で完璧だろう。
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2 Comments

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これって (サンセバスチャン)
2018-11-09 17:51:31
セイリグとは、デルフィーヌ セイリグのことでしょうか?
Re:これって (r_o_k)
2018-11-09 20:27:07
はい、そのとおりです。前はYoutubeで聴くこともできたようですが。。早く亡くなられましたね。。

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