goo blog サービス終了のお知らせ 

湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

☆ブリテン:シンフォニア・ダ・レクイエム(1940)

2016年11月22日 | Weblog
○チェリビダッケ指揮ベルリン・フィル(TAHRA)1946/11/10放送ライヴ・CD

これは独特の演奏だ。ベルリン・フィルの巧さ・味わい深さにまず舌を巻くが(管弦ともに集中力が凄い)、それ以上にチェリの強烈な個性がにじみ出ている。私は何枚かの自作自演やバルビローリ盤で親しんできたが、そこで形作られたどこかイギリス的な繊細な曲という印象が、ここには皆無だ。暴力的で叩き付けるような発音、ささくれだったリズム、異様な前進力、若干の瑕疵はあるにせよ、尋常ではない何かを突きつけられ、どうしたらいいのかわからなくなってしまう。2楽章ディエス・イレーは恐ろしいほどの名演になっている。3楽章レクイエム-エテルナムは天国の平安を描いた気高い音楽だが、最初ヴァイオリン・ソロの提示する何ともいえないやるせない祈りの旋律は、音像のはっきりとした録音のせいかかなりのドラマ性を打ち出している。個人的には「世の終わりのための四重奏曲」の終楽章のような消え行く祈りを描いた演奏の方が好きだが、この演奏のような「リアルさ」はいかにもドイツといった気もしなくはない。終戦の翌年、旧枢軸国ドイツで演奏された旧連合国イギリス屈指の作曲家のレクイエム、そう思うと少し感情移入したくなる演奏だ。,
Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ディーリアス:ヴァイオリン... | TOP | ☆バタワース:狂詩曲「シュロ... »
最新の画像もっと見る

post a comment

サービス終了に伴い、10月1日にコメント投稿機能を終了させていただく予定です。
ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | Weblog