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湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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☆ブラームス:交響曲第4番

2017年12月05日 | ドイツ・オーストリア
◎チェリビダッケ指揮ジョルジュ・エネスコ・フィル管弦楽団(WME:CD-R)1978ブカレストlive

すいません、大満足してしまいました。チェリの演奏は録音が悪くてもいいものはいい!並ならぬ緊張感とオケの中から湧き上がる力、それをチェリが大人のさばき方でびっしり、かつ前進的にまとめていく。総体の表出力が物凄く、中声部以下の充実ぶりもすばらしく、よくある旋律追いの演奏ではない、ブラームスの構造を剛直に抉り出している。晩年はそれが聞く側にも堅苦しさを感じさせる場合もあったように思うが、イタリアやロンドンで力強い活動を行っていたころの、より中欧に近い、故国での記録であるだけに、そこには浅からぬ思いとそれまで培ってきた能力の最大値が発揮されているのだろう。とにかく、すさまじいのにまったく無理がない細部まで見事に奏者同士が融合した(融合しない演奏も多いチェリだけにそこがまた素晴らしい)超名演である。録音が悪くたって◎。

※2007/9/6の記事です

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