湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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スクリアビン:交響曲第5番「プロメテ」

2007年07月25日 | スクリアビン
○ミトロプーロス指揮VPO(M&A)1958/9/28live・CD

ミトプーにしては良好な録音状態で聞けるスクリアビン畢生の誇大妄想。現代作品に意欲的であった反面わかりやすさを追求しバンスタへの芸風の橋わたしをした側面もあるミトプーではあるが時代の旧い前衛なだけにそれほど聴きづらい演奏でもなく、とりとめのない楽想も印象派音楽的に聞き流せ、むしろあっさり聴きとおせてしまうところがミトプーの巧みなところといっていいだろう。VPOとは完全に相性がいい。アンサンブルと指揮がずれるという場合がこのオケにはしばしば聞かれるがここにはまったく合体して「奇怪な幻想を妖しく」演出していく。リアルにすぎる演奏の気もしなくもないが、スヴェトラと言われて信じてしまう人もいそうなほどに自然に聴ける演奏。職人です。

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