○アレクセイエフ(P)ニコラエフスキー指揮ソヴィエト国立放送交響楽団(MELODIYA)CD
ラフマニノフの上をいくロマン極まれるピアノ協奏曲、難度はそれほどでもないがひたすらしつこい旋律の繰り返しを飽きずにどこまで聴かせられるか(単一楽章なので短いけど)が鍵となる。巨匠系だとくどくなるのだ。このソリストの音は透明繊細でホロヴィッツを少し思わせる。くどい曲想を灰汁抜きして美しく演じているのが非常にはまっており、名作だなあ、と曲自体の魅力に改めて気付かされる演奏だ。ただ技術的に不安がないわけではなく最後のほうの強奏部で指が折れたように和音が曇ったところは惜しい。○は余裕でつけられる。
ラフマニノフの上をいくロマン極まれるピアノ協奏曲、難度はそれほどでもないがひたすらしつこい旋律の繰り返しを飽きずにどこまで聴かせられるか(単一楽章なので短いけど)が鍵となる。巨匠系だとくどくなるのだ。このソリストの音は透明繊細でホロヴィッツを少し思わせる。くどい曲想を灰汁抜きして美しく演じているのが非常にはまっており、名作だなあ、と曲自体の魅力に改めて気付かされる演奏だ。ただ技術的に不安がないわけではなく最後のほうの強奏部で指が折れたように和音が曇ったところは惜しい。○は余裕でつけられる。
やっぱり、結構いい曲ジャンという感想。
この前のオグドン名演集(4CD)では、1枚でバルトーク1番とオグドンの自作の協奏曲とこの曲の3曲寿司詰め。