湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

<銭湯日記>横浜温泉黄金湯(和田町):メタケイ酸(重炭酸ソーダ)

2020年02月09日 | 東京温泉
ここは私が日常で行ける範囲の最遠の東京温泉銭湯で、有名なので一度は来てみたかった。




天然化石海水型温泉第一号に認定、というのはよくわからないのだが、黒湯の一種でしょう。午後三時の直前に開くまでホントに開くのか不安なほど何気なく、ちゃんと開いてあっけなく入れました。江戸時代とか古い銭湯ではないけれどレトロ感まんさい。オレンジ色の日差しのかもすひなびた雰囲気に地元の人たち、閉鎖的なかんじはない。番台方式で地元の人が男湯に出入りしてるのも笑ってしまった。


薪で炊いているそう。薪だから色が違うとか温まり方が違うとかないが、薪のほうが強め(熱め)に思えます。

脱衣場も浴室も比較的コンパクトですが天井が高めで、脱衣場は二階相当の窓から日差しが入りますし、浴場は水色に塗った木造の天井構造が長崎の小教会伽藍のように清澄で目に心地いい。浴槽は正直広くはなく、奥壁沿いに三、四人並べるくらいの黒湯(スイッチ式バブル噴射あり)と、レトロなメタルのバイブラやジェット寝湯が各一基(スイッチ式)、一人ずつ入れるといったところ。黒湯はもともともっと濃かったのでしょうが、調布弁天湯のようにメタケイ酸泉になっています。暗褐色透明。匂いもかすか。でも白湯とは全然ちゃうわ。芯に染みる。


ここは壁の絵が特徴だそうで、謎の城(最上層だけ生木?)、富士山、女湯側は見えませんが太陽の塔と超現実的な並びが描かれている。有名な銭湯絵師による最近のものですが、山城の天守閣というのはなかなかいいですね。この前身が前ご主人の筆によるものだったそうです。アートの民主化は私がいちばん好むところ、素晴らしい。さらにプリントで風神雷神図、タイルで安芸の宮島の大鳥居など、詰め込み方が素晴らしい。ここでも調布弁天湯を思い出します。こちらはマンション銭湯ですが浴室にネオンを使ったB級(失礼)絵画の数々があり、湯は同じく薄い黒湯のメタケイ酸泉。どこか縁があるんちゃうか。










もっとゆっくりしたかった。地元の人が浴室の床にぺたんと座って憩ってるのがうらやましい。ランステにもなる位置なので盛り上げよう。

Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« <銭湯日記>みどり湯(緑が丘)白湯銭湯 | TOP | <銭湯日記>いなり湯(横浜・山手)... »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 東京温泉