○クレー指揮ベルリン放送交響楽団(lucky ball:CD-R)1979/10/28live
どちらかというとバンスタやメータのような古いタイプに聞こえる。しかし情緒的な部分は前半楽章では目立ってこず、むしろ後半楽章のほうが聞きものだ。特に3楽章終盤でのテンポルバートや4楽章の緩徐部は情緒纏綿である。そういうところ含め逆にヴァイオリンのアンサンブルの乱れが目立つのは仕方がないのか。実演の恐らくエアチェック盤ということもあって音の悪さは(取り立てて言うほどではないレベルだが)あり、それも含めて雑味は多い。しかし全般速めのインテンポ気味でも流れというかテンポ回しの巧さは特筆でき、演奏自体は最後のブラヴォ模様からしても成功だったのだろう。ここぞというところでの力感のなさなど肩透かしな場面も少なからずあるがそれも録音のせいかもしれない(ホルンだけは物凄い)。○としておく。ライヴ向きの指揮者かもしれない。何度も日本に来ている人。
どちらかというとバンスタやメータのような古いタイプに聞こえる。しかし情緒的な部分は前半楽章では目立ってこず、むしろ後半楽章のほうが聞きものだ。特に3楽章終盤でのテンポルバートや4楽章の緩徐部は情緒纏綿である。そういうところ含め逆にヴァイオリンのアンサンブルの乱れが目立つのは仕方がないのか。実演の恐らくエアチェック盤ということもあって音の悪さは(取り立てて言うほどではないレベルだが)あり、それも含めて雑味は多い。しかし全般速めのインテンポ気味でも流れというかテンポ回しの巧さは特筆でき、演奏自体は最後のブラヴォ模様からしても成功だったのだろう。ここぞというところでの力感のなさなど肩透かしな場面も少なからずあるがそれも録音のせいかもしれない(ホルンだけは物凄い)。○としておく。ライヴ向きの指揮者かもしれない。何度も日本に来ている人。