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湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ラヴェル:ラ・ヴァルス

2016年12月29日 | Weblog
ゴーベール指揮パリ音楽院管弦楽団(columbia/vogue)1927/5/7・CD

ラヴェルのこの時代のフランス録音はいずれも何故か硬直したようなテンポや解釈(させない強い力の存在)が多く、作曲家の影が見えるが、これもその例に漏れない。しかしどちらかといえば表出力の弱いフランスオケに強く明瞭な表情付けをし、内声部まで見通しよくまとめ、弦楽器によるワルツ主題は(この時代のオケにもかかわらず)しっかりウィンナワルツ風の抑揚を付けさせており、なるほど、といった発見をすることもできる。早いテンポでとちるのはこの時代のどのオケでもどのパートでも一回は聴かれるものなので、それが10回に増えたところで全体の音の悪さがわからなくさせてくれる。10年以上前酷評していたと思うが、この時代の録音を多く聴いてきて、まったく悪くないと思った。良いと言う程でもない。
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