◎ミュンシュ指揮フィラデルフィア管弦楽団(DA:CD-R)1962LIVE
前半は突き放したような醒めた音でぶっきらぼうなソロが目立ち、デジタルな表現の力強さが印象的で、作為的とまでは言わないが極めて良好な録音状態(BSO盤と同じ可能性あり)とあいまってやたらリアルな感じが強い。しかし後半ねっとりしたフレージングがなめらかな情緒を臭気たっぷりに煽り始め、朝のあたりでの凄まじいテンポ・ルバートは比類ない誇大妄想が指揮者オケ混然となって圧倒してくる。そのあとはやや金属質な表現に戻り、ルバートも意図と類推可能になるものの、全員の踊りはこれまた強いリズムで軍隊のように破裂し見得を切ってブラヴォを強要する。合唱付きでこの一体感は並ではなかろう、ライヴとは思えぬ精度といいミュンシュの全曲版の記録としては最高峰。ライヴであることは下卑たブラスの響きにしか伺えない。
前半は突き放したような醒めた音でぶっきらぼうなソロが目立ち、デジタルな表現の力強さが印象的で、作為的とまでは言わないが極めて良好な録音状態(BSO盤と同じ可能性あり)とあいまってやたらリアルな感じが強い。しかし後半ねっとりしたフレージングがなめらかな情緒を臭気たっぷりに煽り始め、朝のあたりでの凄まじいテンポ・ルバートは比類ない誇大妄想が指揮者オケ混然となって圧倒してくる。そのあとはやや金属質な表現に戻り、ルバートも意図と類推可能になるものの、全員の踊りはこれまた強いリズムで軍隊のように破裂し見得を切ってブラヴォを強要する。合唱付きでこの一体感は並ではなかろう、ライヴとは思えぬ精度といいミュンシュの全曲版の記録としては最高峰。ライヴであることは下卑たブラスの響きにしか伺えない。
全曲版ライヴとしては不審なほど状態のいい音にバランスのとれた演奏なので、ボストンのちゃんとした記録だと思います。
XRCDも55年録音です。SACDハイブリッド盤を聴いたことがありますが、従来とあんまり変わりませんでした。
XRCDだと全然違うのかなあ。
演奏自体は61年とほとんど変わらないと思います。音のバランスで違って聴こえるだけ。54年の幻想の音と同じ傾向ですね。
でもペンギンの評価では55年が最高のロゼットマークでした。よくわからんけど。
アンセルメの三角帽子でミソスの復刻とデッカのxrcdの聴き比べをしましたが、ミソスのハイアガリの復刻と、xrcdの明らかに中音域を厚くした音の差は明確でした。
あとは好みの問題では?