湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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アイヴズ:ウィリアム・ブース将軍の天国入り

2011年10月26日 | アメリカ
◎ネイサン・ガン(B)ギルバート指揮NYP他(放送)2004/5/20live

4番シンフォニーとこれ、あとはベルクなどを演奏したようだが、アイヴズが取り上げられるときは決まって何かの付けあわせで、なおかつ譜面の悪さもあって手抜きも多いのが正直なところ、ここではメインにアイヴズを据えていること、アメリカの、NYPであること、そういうところからして全く手抜きはない。この曲は1919年に管弦楽伴奏に編曲されたもので、見事な効果をあげる。アイヴズのあまたある歌曲の中でも有名であり、救世軍設立者で初代大将で知られるウィリアム・ブースの死のことを歌っているわけだが(アイヴズはピューリタンの末裔を自認するほどのプロテスタント的な立場をとっていた)、そんな歌詞をよく汲みながら、ユーモアたっぷり、ライヴ感ばっちりな演奏に仕立てている。こんなに面白い演奏も他にない。◎。モノラルだが。

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