ブリュック指揮ORTF(ina)1960/3/8live放送
1957年作品とは思えない戦前戦後的かつ非フランス的な交響曲で、重苦しさがあるが、人好きしそうな要素も多い古風でいびつな四楽章制の作品となっている。僅かにフランクのような響きがあるだけで、相対的に長大な一楽章のアレグロ部や二楽章は弦の焦燥感溢れる木管がマーラーふうのフレーズを被せてきたりして、規模は小さいから寧ろショスタコ風といったほうがいいのか、後者の不安なワルツはなかなか面白い。ほんとに「フランス以外のどこかで聴いたような」感じで、アメリカ産同時代交響曲よりは聴きやすいが中身が薄い感も否めない。三楽章は独特の美観がある。諧謔性もある管楽の響きに、やっとフランスっぽさがあらわれるが、メシアンなどいる時代なのに。。ひたすら瞑想的な引きずる音楽が一楽章と同じくらい続く。四楽章は行進曲的な戦闘性を発揮するもどこへ辿りつくのかわからなくなり飽きてくる。萎んで終わると大ブーイング、それはそうか。ブリュックの派手目の色彩が曲の隈取を濃くして聴きやすくしている。
1957年作品とは思えない戦前戦後的かつ非フランス的な交響曲で、重苦しさがあるが、人好きしそうな要素も多い古風でいびつな四楽章制の作品となっている。僅かにフランクのような響きがあるだけで、相対的に長大な一楽章のアレグロ部や二楽章は弦の焦燥感溢れる木管がマーラーふうのフレーズを被せてきたりして、規模は小さいから寧ろショスタコ風といったほうがいいのか、後者の不安なワルツはなかなか面白い。ほんとに「フランス以外のどこかで聴いたような」感じで、アメリカ産同時代交響曲よりは聴きやすいが中身が薄い感も否めない。三楽章は独特の美観がある。諧謔性もある管楽の響きに、やっとフランスっぽさがあらわれるが、メシアンなどいる時代なのに。。ひたすら瞑想的な引きずる音楽が一楽章と同じくらい続く。四楽章は行進曲的な戦闘性を発揮するもどこへ辿りつくのかわからなくなり飽きてくる。萎んで終わると大ブーイング、それはそうか。ブリュックの派手目の色彩が曲の隈取を濃くして聴きやすくしている。