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湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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夢は届かないものであるべきだ

2006年10月19日 | Weblog
何でも欲しいものがすぐ簡単に手に入る世の中になった。頭で思った直後に聴きたい音楽が聴けてしまう。思考の隙すらないがために嗜好は画一化され一方向に扇動されやすい。今に始まったことではないがしかしこれでは余りに、夢がない。いつか聴けたらいいなあ、ああ聴けた!というルートをたどらずして聴くことの先にいったい、リスナーは何を求めているのだろう?簡単に手に入る夢など夢ではない。即物的に科学的論理的にしか音楽を理解できない人が増えている現状に憂うべき想像力の退化、享受する側がそうなっている以上それにおもねるしかない与える側への悪影響を思うと、ストラヴィンスキーやオネゲルの抱いた懸念もわかる気がしてきたのである。ほんらい音楽はそれを聴くために困難がともなったからこそ崇高な理念と内容的進化を得ることができたのだ。
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