湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ

2005年02月23日 | ラヴェル
アンセルメ指揮スイス・ロマンド管弦楽団(LONDON/KING)

荘重で踏み外さない演奏である。品位を失わず繊細な音色感を保つことを重視したようで、透明で客観的だ。噎せ返るような香気とか歌謡性のたぐいは無く、テンポは殆ど変化せず進む(再現部?で若干テンポアップするが至極さらりとしている)。アンセルメらしいところである。音の厚みがえんえん変化しない演奏ぶりは、しかしちょっと詰まらない感もある。やはりこれは亡き王女というイメージを具現化した曲なのだから、そこに込められた感傷性を排してしまうのもどうだろう。無印としておく。
Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ラヴェル:ツィガーヌ | TOP | フィッシャー:シカゴ »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | ラヴェル