
うーん、もうあまり行くところがないかもしれない。
川崎の温泉ももっと奥に行かないとない。それをふくめ大田区・品川区・目黒区・世田谷区と東京の南部一帯の温泉地帯で、ウォーキングとからめられる場所はもう少ないし、黒湯温泉を目的とする場合、今まで以上の場所は望むべくもない。有名な場所からまわっていったため、先細り感がある。
とまれ局所的な温泉地帯、たとえば西蒲田や南蒲田という、詳しくは知らないがほぼ同じ源泉を近所でシェアしているようなところはわずかにまだある。もちろん1500メートルも掘れば何でも噴出するが、それはちょっと置いておいて三桁メートルで関東低地で出てくるのはやはり黒湯。東京都公認をうたい比較的評判のいい、荏原(中延・旗の台)の黒湯温泉地帯に残る八幡温泉(八幡湯)まで歩いてみた。

さすがに飽きて来るし豪雨である。距離は短いから隙間に行くことができるんだけど気分は重い。温泉に着けば晴れるだろうか。

コースもまた飽きてきたコースで、田園調布エリアからは目黒線沿いを目黒方面にたどり東工大・大岡山駅へのぼり、そのまままっすぐ東に降りて北千束五差路を右折し環七へ、このあたりナビタイムでひいたコースで洗足池を組み入れた上掲のグーグルマップとは違いますが以前の戸越銀座や北品川温泉のコースと同じになります。










赤い実を横目に南千束交差点で左折、旗の台をかすめて中原街道が左へ屈曲するところをまっすぐ行くと荏原エリアです。






ここに宮作りの立派な銭湯の建物があらわれますが、よく見ると釣り堀とあります。建物だけを保存したんですね・・・荏の花温泉とありますが、よく知りません。結構前に窯を閉じたんではないでしょうか。温泉だったのかな・・・こういうちょっと離れたエリアなので黒湯が枯れたりしたのだろうか・・・そう、もう八幡湯は近い。歴史は知りませんがこの辺がかつて温泉の出る井戸が掘れるエリアだったことは確かです。






暗渠の池上線(暗渠?)は武蔵小山清水湯のコース、もうかなり前の記事ですが。。横切ってなんとなくメインストリートっぽいところを右折すると庶民的な銭湯が見えてきます。裏に煙突もあり。このあたりは多分もともとはとても庶民的なエリアだったのが、交通がいいので高級住宅の浸食を受けているのでしょう、しかし銭湯に来る人は若い人か勤め人以外の職業、おじいさんおばあさん、高級住宅の人々は関係ありませんね。
3時開湯でほぼ一番に並んだものの、地下に降りて風呂場へ行くと既に何人も入っている。。黒湯は一番湯、ということで早く来ても、すでに入ってるのならもう何時でもいっしょ。うーん。丸子温泉よりは広く番台方式でもないですが、70-80年代の銭湯そのものでちょっと懐かしいモダンレトロ。ちょっと汚れてるくらいが落ち着くし、木製ロッカーのメンテもしっかりしている。ふつうにそのまま入ってしまいましたけれど、地下にあるんですね。風呂場と脱衣場の幅が同じでガラス戸で仕切られている、これはもう銭湯。すごく都認定温泉を強調していて期待しながら風呂桶へ。稲荷湯より若干天井が低いか。水風呂、サウナ、メイン浴槽(けっこう豪華な人工滝っぽい造りの電気風呂を大小バブル各々風呂で挟んだもの。なんと緑の薬湯(バスクリンではない))が一つの大浴槽を形作り、その横に温室のような小さな硝子部屋がある。この部屋が独特の、ここの売りである黒湯。しかし・・・
ん?
透明度50センチ以上の薄い色はあらかじめ調べていたが、
宇治抹茶の匂い?
あとで知りましたがスペシャル湯で今日は宇治抹茶なのでした。ベースは黒湯らしいですが、濃い黒湯の写真が飾ってあるし、曜日によって純粋黒湯になるのかもしれないです。少なくとも埋めている気がする。そうでなければほんとに薄いのか。
二人しか入れない空間なので、始まってすぐ結構混んでいる中では地元人とペアで入るのはきつい。鳥の声をスピーカーで…流れない。しかもここはなんか、今日だけかもしれないが、地域密着なのにちょっと殺伐とした湯競争というか・・・






ここは時間をちゃんと考えて、すいたときに来るといいですね。
シャンプーボディソープがちゃんとした内容でただで置いてあるし従来型銭湯ならではの使いよさもあるけど、15分で出てしまった。急いでたんですが。共用部にも人がいない。時間帯かなあ。外へ出るとなんか昼間から、という変な目でみられてる。あー、帰ろう。機会があればまた。
もうけっこう行き尽くしたのかもしれない。
皮肉にも緑の薬湯が一番きいた・・・








おしまい。