湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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ウォルトン:バレエ組曲「賢い乙女たち」(バッハ原曲)

2013年04月04日 | イギリス
○児玉宏指揮大阪シンフォニカー交響楽団(rohm,king)2010/3/17live・CD

ウォルトンを期待しないで聴くべし。依属趣旨に従いコンスタン・ランバート選によるバッハの色々な曲の抜粋を単純に管弦楽編曲し最初はバレエ全曲にまとめたもので(現存は組曲のみ)それ以上でもそれ以下でもない。これは擬古典でも新古典でもなく、バッハの方法論を徹底的に模倣したうえでの編曲なのである。ごくわずかではあるが多少派手な響きのする個所にはバッハの時代にないものが感じられるし、大管弦楽作品なのだからバッハの方法論を踏襲したといってもちょっと違うのかもしれないが、ワルターのマタイを聴くようなものであり、いわば編成の規模だけの問題である。オケは上手い。この曲はオケの腕の差が出にくいだろうが、手堅く聴ける。聴衆反応は普通。○。

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