湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

※旧ブログの一部コラム・記事、全画像は移植していません。こちらのコンテンツとして残します。

ラヴェル:ハバネラ形式の小品(ヴァイオリン編)

2017年08月06日 | Weblog
ジェラール・プーレ(Vn)リグット(P)(SAPHIR)2001/12/8パリ(アルシペル)live・CD

ホール経営社による自社レーベルだが2000年代前半までの大物最後期のライヴ録音などマニアならずとも聞いておきたいものや他にないフランス音楽のレパートリーをまとめて聴けるので、レーベルとしてすでに存在しないがAmazonデジタル配信などで試してみてほしい。日本のヴァイオリン界に多大な貢献をされているプーレ氏が、ただ派手だったり原典主義のストイックさを聴かせたり程々の技巧で無難にフランス音楽としての音色だけを保ったような演奏ではなく、むろん高度な技術を背景に、時には楽曲の本質を刳り時にはまるで「再生機」のようにただ忠実な音を出すことで、楽曲それぞれへの即応性の優れたさまを示している。現代あるべき演奏の一つの模範を示し、例えばこの曲では抑制的に、音色が音楽を奏でているようだ。柔らかく、しかし精緻。
Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ラヴェル:ボレロ | TOP | グラズノフ:交響曲第8番 »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | Weblog