湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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☆ストラヴィンスキー:兵士の物語(上演版全曲)

2018年01月05日 | ストラヴィンスキー
◎マルケヴィッチ指揮アンサンブル・ド・ソリスト、コクトー(語り)他(PHILIPS)1962/10/4-8・CD

予め「音盤」として聴くように仕立てられた「演劇」であり、種々の道具立て含め万全の作りなのは当然、録音も最高、音楽部分だけ聴いてもスリリングなアンサンブルを楽しめるが、やはり「劇伴」として演者と効果音の中に聴くのに適している。音楽は演者と不可分に絡み合い丁々発止にやり取りしているのだ。フランス語なので私はいささか聞きづらいが、それでも情景の手に取るようにわかる盤で楽しめた。演奏者の技量も高く、室内楽の鋭いアンサンブルがギスギスせずに音楽的に渡り合い響くのは指揮者付であるせいだろう。ロシア的というかアゴーギグきつめだが不自然にはならない。まさに情景に付けた音楽であり、音楽単独で聴くべきではないのだが、最後のドラムがやや軽くメロウなのは好みか。演劇音盤の見本。◎。

※2008-01-29 19:50:25の記事です

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