湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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<銭湯日記>志楽の湯(川崎西部・スパ):ナトリウムー塩化物強塩温泉(高張性弱アルカリ性、低温泉)

2020年02月06日 | 東京温泉
新生の今回から一つずつ湯を分けて記事にします。銭湯・温泉・スパ入り混じりますが表題にこういうふうにわかるようにします。
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志楽の湯

自然派スパです。といっても990円(平日・レンタルなし)なのでスーパー「銭湯」ですね。矢向という場所はもともと温泉銭湯が多いのですが、ここも深く掘ったら先に湯が出て、黒川温泉のプロデューサーに感化されて「縄文の森」をコンセプトに独特な仕上げ方をした塩湯です。手作り感のある野趣あふれるつくりはまるでほんとにこの川崎の工業地帯で長野の山中に来たかのような雰囲気を出し、先に作られたという露天風呂は野石や丸太のごろごろしたほんとの山の露天風呂。下手な箱根の露天風呂より趣があるかもしれない。

広さは室内の大浴場で実感されます。男湯は御柱が立ち、高い天井を見上げるともうプールです。湯けむりに霞む同舟者。まさに湯治。全面黒い火山石と丸太や古い味噌樽など黒っぽいもので統一され、とくに洗い場の黒く湯治場感はすばらしい。汚れているようにとる人もいるかもしれませんが最新のスパではなくこれは良い具合に落ち着いている(設備的には簡素です、数だけなら内湯は水、白湯、温泉の3つしか浴槽がないです)ここのお湯は「強塩」と書かないくらい塩分は少し弱いのかもしれません、色も他の深層湯より薄めの黄色透明。といってもすかっと透明に濾過するのは難しいらしい。なるべくそのまま湯を提供しようとして、褐色の湯の花で詰まって仕方ないそうです。露天風呂が明るいのでわかりやすい。黄土色の付着物、パテで繰り返される補修、水面に小さな鳥の羽のような湯の華、、、この時期は枯れ葉が浮くのは苦笑ですがこれも野趣。

食堂は本格的なレストランと簡易食堂、ほったらかしがうれしい広大な館内を奥へ行くと、休憩小屋(りっぱな家ですが)。ネイチャー志向の共用部は書斎のようだ。男女別の畳部屋はけっこうみんな活用してます。がっつり寝てる。ここは宿泊もできるそうです。マッサージエステのようなものも。

矢向(南武線)は快速が止まらないので案外遠い感がありますが、ほぼ駅チカにこの規模の温泉宿泊施設は素晴らしい。値段もいい。湯だけじゃなく、おすすめです。


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