湯・つれづれ雑記録(旧20世紀ウラ・クラシック!)

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プロコフィエフ:チェロ・ソナタ

2010年06月06日 | プロコフィエフ
○ピアティゴルスキー(Vc)ベルコヴィッツ(P)(columbia,WHRA)1953/8/11-13・CD

これだけ感情のない感情を表現することに長けた演奏家であってもどうしてか同郷の友人の作品では、他の曲とは違う思い入れを感じさせる。もちろん(最盛期ではないとはいえ)20世紀を代表する大作曲家の作品、とくにフランス的な色調と明瞭な旋律に多彩で独特の表現を盛り込んだ佳作ゆえ、並ならぬ技巧と腕力さえあれば、音にするだけでいい面もある。でも、微妙な旋律表現の粘りや音の強弱の選び方には、たぶんよその国の人間には直感的には難しい部分がある。新作録音において、感情的で明るいピアティというのもちょっと珍しいし、無個性だが無茶キレるピアニストの粒たった表現も理解を極めているし、ようするに、バーバーとは想いが違うのかな。○。

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